財政赤字が増え続ければ、どうなるのか | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 国家の財政が厳しいのは、ギリシャだけではない。日本政府の借金は、約923兆円。米国政府の借金は、約12.4兆ドル(約1,170兆円)。

「政府には徴税権があるので、政府の財政が破綻することはない」
「最悪の場合は、中央銀行が国債を引き受けるので、政府の財政が破綻することはない」

 そういうような意見を見聞きすることも、たしかにあるけれども、果たして、そうでしょうか。
 もし、市中銀行が、中央銀行から年利0.1%で調達した資金で、年利1.0%の国債を引き受け、国債の円滑な発行を支えている国があると、仮定してください。そういう状況が、世界中に知れ渡り、「あの国は、どうもいかがわしい。あの国の通貨は、信用できない。」ということになれば、どうなるでしょうか。
 そして、その国には天然資源が少なく、多くを輸入に頼っていて、しかも、自国通貨では、輸入の支払いはできず、基軸通貨を用意しなければ原油ひとつ買えないとすれば、どうなるでしょうか。

 私は、心配し過ぎなのでしょうか。人間の社会は、複雑系そのもの。経済大国の政府の財政が破綻することは、あるのかないのか、難しい問題です。私なりに、あーだこーだと、時々考えています。