さてさて。
大名の室礼に少々「お腹いっぱい」な私。
次の展示室へ。
第4展示室、「武家の式楽-能-」です。
どど~んと総檜造りの舞台がお出迎え。
装束や小道具、能面などが展示されています。
面(おもて、って読んでね)はまず、
「深井」という中年女性の面。
「天下一大和」という焼印があるそうです。
天下一?
と思い、調べてみたところ、安土・桃山時代~江戸時代初期に活躍し、豊臣秀吉や朝廷から「天下一」の称号を与えられた面打師のことのようですね。
では大和とは?
と、これはよく分かりませんので、また師匠にお訊きしてみましょう。
(忘れていなければ)
作者は大宮真盛という面打師で、「天下一河内」とされた井関家重という面打師の随一の弟子だそうです。
(ほら、ここでも「天下一」だよ)
ってね。
別にこういう記事を書いているからといって、きちんと頭に入っていると思わないでくださいね(笑)。
そういえば小学校の国語の教科書だったかな?
二人の面打師がその技を競う、というお話を読んだ憶えがあります。
一人は世にも美しい女面、もう一人は世にも恐ろしい般若の面を打つ、と志し・・・。
そのモデルを探して・・・。
というようなお話だったような・・・。
あれ、何ていう題名のお話だったっけ?
ま、きっと「天下一」を競うお話だったのでしょう。
また、中学の国語では山本周五郎さんの『鼓くらべ』を習った憶えがあります。
こうしてね。
昔習ったこと、読んだことがこんな歳になって甦るって、ね。
面白いものですね。
「深井」さん。
これは口角が上がっているので「若女」というそれこそ若い女性を表す面に分類されてもいいとのことでしたが、その表情が憂いを帯びているので、尾張徳川家では「深井」という中年女性の面として伝わったそうです。
ん?
と、いうことは・・・。
逆転の発想で・・・。
ほらっ!!
全国の中年女性の皆さまっ!!(同士よ!!)
口角を上げていれば「若く」錯覚してもらえる、ってことですわよっ!!
きっと(笑)。
スマイル、スマイル♪
「深井」。
『桜川』『三井寺』、『船弁慶』『砧』『富士太鼓』といった演目に使うそうです。
そして「真角(しんかく)」という霊系の面。
オデコやこめかみに青筋立てちゃって、怒っているような、苦しんでいるような面。
金環と泥眼の違いって何だろう?
これも師匠にお訊きしてみましょう。
(忘れていなければ)
『船弁慶』『鵺(ぬえ)』『錦木』といった演目に使うそうです。
そして「喝食(かつしき)」。
銀杏型の前髪がある、半僧半俗の少年の面。
この日の解説には『花月』という演目に使う、とありました。
私は『自然居士(じねんこじ)』という演目で観ましたね。
初めての観能でした。
『花月』。
幼い頃に行方不明になった我が子を探して、僧となり諸国をめぐっていた男が、清水寺で「花月」と呼ばれる芸をよくする少年に出逢います。
この少年こそが自分の探していた息子である、と確信した僧(男)は親子の名乗りを上げ、喜びの中、共に仏道の修行に入る、というもの。
ハッピーエンドですね。
似たようなお話でも『弱法師』とは違いますね。
可哀そうな弱法師。
通俊め~~~~っ!!!
小道具として「鞨鼓(かっこ)」と呼ばれる楽器が展示されていました。
あ、あと『桜川』で使う網とか。
能衣装は・・・。
よく分かりません(汗)。
長絹は透ける素材で作ったもののこと?
狩衣と法被の違いは?
あ、裾の部分がちょっと違うのか。
「厚板」って何?
それに唐織風の模様を浮き織にする、って何?
男なの?女なの?
いや~~~~っ!!
分かりまちぇ~~~~~んっ!!!(←ジバニャン風でヨロシク)
ま、ね。
まだまだお能のことはよく分からないなりにも、お能の「美」に近しく触れられたことはとても幸せな経験でした。
能舞台の前のベンチで暫し休憩。
変人(←ゴメン)だけど、とても大切で大好きな友人から、とっても「変」なおめでとうメールをもらう。
ふふ♪
ありがとね。
何故にこの場所で?
貴様はテレパスなのか?
と、思いつつ、次の部屋へ。
ふぅ。
かなり「大名の美」にお腹いっぱい(笑)。
あ。
書きながら寝落ち。
とりあえず公開。
ぽちっ!とな
続きはまた。
眠い・・・。
変なとこあったら、また訂正します・・・。
zzz。。。