東京は、久々に日がさしています☀️

身体の細胞が喜んで、
気分が上がります音符



さて、今日は、「雨宮萌果 物語 」
24歳の私をご紹介します。


今回は、思い入れが強く
少々長くなってしまいましたが

お付き合いいただけると幸いです🙏💦

前回まだアナウンサーを
全く目指していなかった自分が、

なぜ、NHKアナウンサーを
志望したのかを軸にお伝えします。



2009年

就職活動、真っ只中の晩秋。

いよいよ、民放の総合職の面接が始まり
私も、二次面接に合格したり、不合格だったり
慌ただしくなってきました。


そんな中、とにかくNHKに入りたくて

あるNHKの職員さんにお会いしました。



今、NHKではどんな番組を作っているのか。
ディレクターって、具体的にどんな仕事をするのか?民放との違いは?

とにかく、矢継ぎ早に質問し
ノートに書き留めて行きました。


「よし、だいぶディレクター職志望の対策が
出来上がってきたぞ!」と、

意気揚々と、帰り支度をしていたその時



ふと、その人が、言いました。



「ディレクターもいいと思うんだけどさ、
雨宮さん、アナウンサーには興味ないの?」









私は、その瞬間…



全身が、グワァッ!と
熱くなるのを感じました。

胸の内に隠していたものを
さらされた恥ずかしさからなのか、


当時の懐かしい夢の熱量が蘇ったからなのか、

とにかく、湯気が出そうでした。



「いやいや、私なんて!
そもそも、民放のアナウンサーを
全く志望してないですし、

そんでもって二浪ですし、
それに、番組作りたいですし…」

私は、取ってつけたような、
アナウンサー興味ないです発言をして
なんとか、その場を取り繕おうとしました。

本当は、めちゃくちゃ興味があるクセに、
一歩出る勇気がない、弱い私。本当にカッコ悪い。



すると、職員さんが穏やかに
こう言って下さいました。


「NHKのアナウンサーは、
番組を提案できるし、
制作にしっかり携われるよ。

それに、二浪なんて関係ないよ。
ウチの新卒採用では問題ない。

雨宮さんは、ハキハキと喋るし、
アナウンサー、
向いていると思うんだけどなー。」




私は、この言葉で、
今まで、くさしていた心に、光が当たり、
なんだか得体の知れない気力が漲りました。


もしかしたら、


もしかしたら、



イケるかもしれない…



その年末、私は、
NHKの志望をディレクターから
アナウンサーに変更し、
エントリーシートも書き直しました。


締め切りギリギリまで
大学のマスコミ講座の先輩に
アドバイスを受けながら書き上げ、
ついに、投函してしまったのです。



書類は、なんとか通過。


難関だと言われる筆記試験と小論文も
必死に頭に叩き込み、これもギリギリ通過。



そして、いよいよ、面接がやってきました。


私は、ここまできたら、
自分に正直になって話すしかないと思い、

ディレクター志望だったこと、

しかし、振り返れば
落語や舞台に立って表現したり、
話を引き出すことが好きであることを伝え

面接官との会話を大切にしながら臨みました。


ありがたいことに
採用面接は進んでいったのですが


二次面接の際、
「アウン=サン=スーチーさんを説明して下さい」という質問に、

お恥ずかしいことに、

今だから言えるのですが、

女性であることと
東南アジアのどこかの国しか分からず

「…すみません。よく分かっていません。」
と答えた時は、完全に落ちたと思いました。




あと、最終面接の質問も、忘れません。










「では、雨宮さん。 最後に…















         スベらない話をして下さい。」
















腰を抜かしそうになりました。


いや、芸人じゃないし!

…と心の中で、ツッコミながらも


私は、なんとか捻り出し、
披露しました。




笑って下さったのは、
当時のアナウンス室長、ただ1人。

他の役員さんは、表情を一切変えません。


私はここでも

「あ、落ちたな。」と思いました。

ということで、
話したスベらない話は、封印します。


そんな思い出深い、面接試験を通り抜け



不思議とご縁があり

アナウンサーとして採用されました。



小さい頃に抱いていた夢


数々の挫折や葛藤


大学時代の経験


NHK職員さんの背中を押してくれた言葉




全てが一本の芯になったとき、
鳥肌が立ちそうになりました。




さらに驚いたのは、コチラ。

私が中学三年生の時に書いた
卒業文集の1ページです。



卒業時に書いた時は、15歳

つまり、

10年後の 
25歳は、新人アナウンサー

だと書いていたんですね。


そりゃ、少し遠回りするわと
思わず笑ってしまいました。

      雨宮萌果