今日のアトラクションもポンペイツアーのつづきです🚩
壁のフレスコ画の修復には、水彩絵具が使われています🎨↓
フレスコとは生乾き(sul fresco)に由来し、石灰などで作った漆喰壁が乾燥しきらない生乾きのときに、水彩絵具によって彩画する技法をいいます🎨
乾燥時に空気中の炭酸ガスと反応し、表面に硬い皮膜💪ができます。
このことによって色落ちしない壁画となり永く保存されるようになります。
それにしても、このポンペイのフレスコ画は、火砕流や火山灰🌋や毒ガスにも耐えぬいたということは、驚くほど保存性が高いですね💪
これも貴族の家の天井部分のフレスコ画だと思います↓
さて、お次は、ポンペイで一番人気の『秘儀荘』と言いたいところですが、時間が無かったのと、酷暑と☀、二人ともにお腹を壊していてやる気がなくなっていたこともあり行けませんでした😢
ところが、昨日、居酒屋の絵を書くのに、水彩鉛筆を使っていたところ…
『ポンペイレッド』という秘儀荘や高級貴族の家で使われるポンペイの赤色の鉛筆を見つけました!
そのポンペイレッドを使って『秘儀荘』の大広間に描かれたディオニソスの秘儀の背景のみ塗ってみました。
大プリニウス(古代ローマの博物学者)の『博物誌』によると、古代ローマでは、赤の顔料として地中海各地でとれる「辰砂(しんしゃ)」(水銀の硫化鉱物)をよく用いたとあります。
さて、ここでディオニソスの秘儀とは一体どんなものなのでしょう?
ギリシャ神話の神ディオニソスはローマではバッカス🍷となります。
古代ギリシャから、ローマ時代にかけて、ディオニソス信仰という、日頃のストレスを発散したい女性信者👩を中心としての集団陶酔を伴う宗教的信仰が大流行しました。
ディオニソス神に祈り🙏、ワインをがぶがぶ飲み🍷🍷🍷、全裸で踊り狂い、獣🐻🐄を八つ裂きにして生のまま食べるという祭儀をして、翌日に、憑きが取れると、コロッとそのことを忘れて正気に戻るというものです🍷
このディオニソスの秘儀から、アテネではギリシャ悲劇が発生しました
✒アテネのアクロポリスにギリシャ悲劇を演じるディオニソス劇場があり、毎年ディオニソス祭には悲劇のコンクールが、行われていました🏆
ローマ帝国では、この秘儀は禁止されていたのですが⚠、南イタリアまでなかなか取り締まれなかったようです
当時のポンペイは、交易都市⚓であるとともに、冬に寒くなって楽しくなくなってきた時に、羽目を外しに行く貴族のリゾート地だったようですね。
それから、これ円形競技場の一部だと思っていたら、ポンペイ最大の大浴場で紀元前2世紀に増築された最初に浴場内部をご紹介したスタビアーネ浴場でした↓
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イタリア世界遺産と歴史の旅~武村陽子著
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・ブリタニカ国際大百科事典