ポンペイ貴族の食事と祖先の魂と食中毒の関係は? | リモーネのワクワク

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今日のアトラクションは、『ポンペイの架空の貴族のマルコ氏👨にお食事に招待されました🍽』です🚩

私たちは、スタビアーネ浴場で汗をながした後💦、マルコ氏を訪ねます🚪



ボンジョルノ!
(こんにちは)


マルコ氏👨
「ボンジョルノ!ようこそ我が家へ」


ここは、中庭に面した大広間または食事室です。

煙が外に行くように屋根には、開口部があります🔲

雨水は屋根の🔲から入ってきて、下の雨水溜め🔲に注ぎ込み、生活用水に使います💧




紀元前2世紀あたりまでは、食事は大広間で、時代が下ると、茶の間に移されました。

この空間は、多分大広間で、そこからいくつかの小部屋に分かれていたと思います。
 

夏用の食事室は、北向きの中庭におかれました。

水の精霊ニュンファエウムをまつる祭壇に噴水⛲を作り、この水を大理石造りの浅い溝に導いて食事室のまわりをめぐらしたり、中を通したりする仕掛けになっていました。


マルコ👨
「上をご覧ください。」

天井の仕切り板🔲から、客の頭上に華やかな花々が降り注ぎます。

✨🌺🌼🌹🌺🌼🌹✨✨

導管からは、薫りのする花が撒き散らされ、甘い花の香りが漂ってきました💐
~(スエトニウス『皇帝伝』「ネロ」よりイメージ脚色)

真ん中の水たまりにはテーブルがおかれています。

前菜と主料理は水たまりの端におかれたが、つまみの類は水鳥や舟の形をした盆に載せられて、水たまりに浮べられ漂っていた。』

~プリニウス『書簡集』V6-37よりイメージ脚色~

マルコ氏👨
「さあ皆様、お好きな寝椅子にひだりわきを下にして寝そべって、左肘にもたれるようにして、右手で食べてくださいね」

トリークリーニウム(食事用の寝椅子)↓

食前酒のムルスムをどうぞ🍷
→ワインに蜂蜜🍯を加えたもの。

そして
🌿地の糧(穀類、豆、野菜、果実)

🔥火の糧(いけにえの祭壇の肉、肉屋の肉、狩猟の獲物)

🌀風の糧(鳥類、鳥の卵)

🐟水の糧(魚と甲殻類)
  
の饗宴をお楽しみ下さい😋」



寝椅子の端に座ってる同伴者は、招待客に誘われたりしてついてきた人、

食客は、この家にただで食べに来た人たち、面白いことを言ったり、主人や客に大げさに相づちを打って食卓を賑やかに盛り上げる。何もしないと、外にほうり出されることも。

このトリークリーニウム(寝椅子)の下には、食べかすがなげすてられ、大量のワインがこぼされました🍷🍖🍗

どうしてかな?  

それは、最後まで読むとわかります💀


さて、今度は、家族の食事風景をちょっとのぞいてみましょう目



  

👦「あっお肉落としちゃった!拾って食べようっと😋」


母「ダメダメ🙅

その床には、亡くなったひいおじいちゃん👴が埋まってるから、落ちた食べ物はひいおじいちゃんの霊魂のものなのよ😲」

古代ローマ人の家庭では、家族が死ぬと、死体を家の床下へ埋めました。

大広間では、食事室の下に墓がありました💀

もし、食べ物が床に落ちたら、それは誰かの墓の上にあることになり、そうなれば地上にいる死者の霊魂たちのものになるのでした👻

それを拾って食べたりすれば、わが身に呪い💀を背負い込む危険をおかすことになりました😱


後の時代になると、家族の亡骸💀は市街の荘厳な墓地に埋葬されるようになりました。

それでも、子どもや奴隷の亡骸は、家の中や家のまわりに埋められました。

こういう人たちの霊おばけくんは、他の死霊👻(レムレース)とともに、地下に住み、床に落ちた食べ物を汚染しました

奴隷や家畜でさえ、床に落ちた食べ物を食べることは禁じられていました⚠

死霊(レムレース)👻は床が掃除されることを好みませんでした👐

ローマ人の別邸にある、アッタロスと呼ばれるモザイク画は、テーブルから落ちた食べ物、かじられた動物の骨、木の実の殻やカタムツリの殻が、描かれています。

これはギリシャが起源だそうです。

これにより、掃除をしても死霊👻(レムレース)は、このモザイク画がリアルなので、食べ物と思い、慰められていたのですねおばけくん宇宙人くん

📝ここで食中毒に関するメモを病院


『最近は、周知されてきていますが、

念のために⚠

食中毒菌は、見えないし、味もしません!

食べ物が腐っているかどうか確かめるのに、たまに、臭いかDASH!臭くないか?味が変かニヤリ?変でないか?で決めることがありますが、これは実は危険なことです


食中毒菌、例えば、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌、ボツリヌス菌、サルモネラ菌、ウェルシュ菌室温に置いた翌日のなかなか冷めない大量のカレーなどに)、…などなどは、実は増えても臭くありません😅

臭いのは、その食べ物に一緒に付いていて増えた腐敗菌の仕業です。

なので、腐りまくってる場合😆つまり、腐敗菌も食中毒菌も増えてる場合だと、臭いしチーン、味もおかしい酔っ払いので、食べないから大丈夫ですね👌


ところが、腐敗菌が増えないで、食中毒菌だけがたくさん増えてる場合に、臭いも味も大丈夫だと言うことで判断して、食中毒になることがありますゲロー

🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥🏥

古代ギリシャ~ローマの人たちは、
経験的に食中毒菌の存在をレムレース👻と呼んで、代々に伝説を伝えて、身体を守ってきたのですね👏


古代の人々の生きのびていく知恵に改めて敬意を感じましたおねがい

~つづく~




~参考資料~
・古代ローマの食卓~パトリック・ファース著
日羅公和訳 東洋書林