2024年5月14日~5月19日 梅田芸術劇場メインホール
●「ベルサイユのばら50~半世紀の軌跡~」 監修/植田紳爾 構成・演出/谷正純
1974年の初演から50年の記念イベント。5年前にも同様のイベントがあり、内容は前回を踏襲した感じですが、出演者も日替わりなので楽しみです。
5月16日16時公演(イープラス半館貸切公演)、1階5列目で観劇。
※ネタバレ注意。
◆第一幕
幕開きはやはり「ご覧なさい」で始まり、タイトル枠が上がると士官の緒月遠麻、彩凪翔、愛月ひかるが登場し「心の白薔薇」「愛あればこそ」でオープニングを飾ります。なのにここでいきなり昭和の4組のベルばらのダイジェスト映像が流れますが、これがやたらと長い。こんなん無しでええわ。
そして汝鳥伶が休演したので、代役MCとして未沙のえるが出てきて、ベルばらについて話します。
トーク&ソングコーナー第一弾は、一路真輝が「愛の巡礼」、安寿ミラが「ばらベルサイユ」、日向薫が「男の旅立ち」を歌います。ネッシーさん以外は私が宝塚を観始めた頃のスターさんたちなので、懐かしくてたまりません。トークコーナーでは、ヤンさんのNY公演千秋楽二日後に大劇場にゲスト出演したことや、星組公演で橋のセリが上がらなかった話などで盛り上がりました。
第二弾は凰稀かなめが「花のいのち」、朝海ひかるが「我が名はオスカル」、湖月わたるが「アン・ドゥ・トロワ」。この世代になると、実際にベルばらの舞台も見てるし、まだ最近に感じます。それもビジュアル的に皆が変わってないのもありますね。わたるはやっぱカッコイイわ。
一幕後半はダイジェストシーンを、OGが衣装も化粧もそのままに登場します。
フェルゼンを和央ようか、マリー・アントワネットを星奈優里、オスカルを水夏希、アンドレを彩輝なお、アランを彩凪翔、ジェローデルを愛月ひかる。
和央、水、彩輝が芯なので2001年版の雰囲気。花總は当然ながらいませんけどね(笑)。一幕はほぼオスカルとアンドレがメインで、進むのですがコレがダイジェストとはいえ、普通に公演できるレベルなのでビックリ。それ故に長いんですよ。衛兵隊からバスティーユ、そして天国。途中でやや眠気が来ましたね。
前回の45周年のイベントの構成とちょっとは変えればいいのに。お祭り的なんやから、OGが歌って踊ってトークしてでいいんですよ。ガッツリ芝居してどうすんねん。ガラコンか。
◆第二幕
今度はフェルゼンとアントワネット中心に始まり、牢獄から断頭台へ。こっちはやや短めでしたので、サイズ的にはこれぐらいでいいかも。しかし和央と星奈は実際には組んでないのに、それなりに見えてしまうのがスゴイところ。メルシー伯爵の未沙は流石だし、ロザリーの晴音アキはやっぱり可愛い。
そしてフィナーレへ。
まずは彩凪、愛月から始まります。緒月も含めて、二・三番手で退団したOGたちがこういう公演で目立つ立場にいることが嬉しいですよね。
そして緒月が「愛の棺」、日向が「パリに帰りて」。
「小雨降る径」を彩輝、水でアダルティに踊ります。これも二人は2001年版では踊ってないんですよね。
「バラのタンゴ」では愛月を中心に、男役陣がクサくクサく踊ってくれて、昭和な雰囲気がイッパイ!
「ボレロ」も元星組の湖月、星奈が官能的に見せてくれます。最後の決めるところでふらついたのは残念だったけど、それでもダンサーな二人なので見ごたえがありましたね。
一路が登場し、鬼籍に入ったスタッフやOGを紹介し、「宝塚我が心の故郷」を歌い、次の大階段での「オマージュ」に繋げ、和央を中心に黒燕尾の群舞へ。
いや~このフィナーレは楽しかったですね~!芝居もいいけど、やっぱこういうのが見たいんですよ。
パレードでは全員登場して「愛あればこそ」で幕。
お芝居の部分がやや長すぎで、眠気が来ましたが、フィナーレで盛り返しまして楽しめたと思います。
この回は昭和メンバーがいませんでしたので、割と少な目な人数なのに、休憩込みでちゃんと3時間ありました。S席13000円は高いなぁと思いましたが、5列目で観れたので良かったです。
この先、「ベルばら55」「ベルばら60」とかやるんやろか・・・。