月組公演 G.O.A.T~Greatest Of All Time~ | 続アメマのおとしもの

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2024年1月17日~1月31日 梅田芸術劇場メインホール・月組公演

●Grand concert「G.O.A.T~Greatest Of All Time~」 監修・演出/石田昌也 構成・演出・振付/三井聡

 

“G.O.A.T”とは“Greatest Of All Time”の略語であり、史上最高の~といった意味を持つスラング。圧倒的な表現力と歌唱力を持つ、月組トップスター月城かなとの魅力を最大限に詰め込んだスペシャルコンサート。

公演期間は柚香光コンサートより長いものの、退団発表したトップスターのコンサートなので、かなりのチケット難ながらも、運よくイープラス貸切が当選。休憩なしの1時間40分公演だそう。

 

 

1月17日15時30分公演、1階7列目で観劇。

※ネタバレ注意。

ポスターからして、かなりゴージャスなイメージで、振付家の三井氏が構成・演出も担当しているので、少し違った雰囲気になりそう。開演前も5分前から緞帳にカウントダウン映し出され、始まるのがワクワクします。夜勤明けで眠い状態でしたが、楽しめそうな予感しかなです。

 

◆Magical Award Ceremony

月城かなと扮するMr.Tの楽屋からリポーターが突撃する映像からスタート。そして舞台上にMr.Tが現れて、これまでの月城の出演作のキャラクターに扮した月組生と共に、プロローグからいつもと違った始まり方です。歌も出演作のタイトルを早口言葉で歌ってました。ここを観てるとトップコンビ以下の出演者の豪華さを改めて感じます。いや~初っ端から楽しい♪

 

◆キッチュ~Dream Chaser

そして出演作やそれ以外の月組公演の主題歌をメドレーで。最初の「エリザベート」の「キッチュ」ももう約6年も前なんですねぇ・・・。海乃美月を中心に娘役ばかりで「Apasionado!!」もカッコよく、トップコンビで「薔薇の封印」の「私のヴァンパイア」は二人のキャラは全然違うのに、歌うだけでその世界観を感じられました。そして最後は博多座でのプレお披露目だった「Dream Chaser」で締めます。あの頃は超コロナ禍で、このまま世界はどうなるのかと思いました。

 

◆月ノ塚音楽学校

場面は一転し学生服姿できよら羽龍、咲彩いちご、一乃凜、美渦せいかの4人が新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」。ここから少しコントの時間で、外国人新任教師の月城先生が生徒にダンスを教えます。中でのスケバンに扮した鳳月杏が面白く、そのままタンゴでも女役で踊って魅了します。風間柚乃の生徒の名前の読み間違いも大笑い。先生が教卓を「バン!」と叩くと生徒が飛び上がるネタを客席も参加し、「昨日のぴあの貸切はもっと盛り上がった」とイープラスの観客を笑わせたり(笑)。

タンゴの場面での男役と娘役のダンスもカッコよく、コント場面から「ん?あの娘役は誰?」って思ったのが天紫珠李。失礼ながらこれまで私の彼女に対する評価はあまり良くなかったんですが、この公演が始まってからSNS上で「かなり綺麗になった」との評判がありましたが、私もあまりの綺麗さに驚きましたね。彩みちるは相変わらず可愛さと貫禄を持ち合わせてますが、天紫は綺麗さと貫禄が備わってきたので、これは次期娘1か???

 

◆白の衝撃

まずは礼華はるが彷徨う男で歌い始め、月城と入れ替わって、海乃を中心に白いドレスの娘役たちと「死の舞踏」で不思議な世界で踊ります。ここに来てようやくショーらしい場面となります。

 

◆日替わりMC

月城・海乃が日替わりで出演生徒とのトークコーナーで、この回は柊木絢斗一星慧。二人が「G.O.A.T」であいうえお作文で笑わせました。こういうところで月城のふんわりした優しさや、後輩に対する絡み方の上手さがでますね。それを見つめる海乃の視線も。

 

◆Acoustic

そして月城・鳳月・風間の月組№3がアダルティーな雰囲気で、ソロやトリオで落ち着いたディナーショー的な場面で、まずは三人で絢香×コブクロの「WINDING ROAD」、風間が「リメンバー・ミー」、鳳月が「Your Song」、月城がスピッツの「空も飛べるはず」。私は月城のところで泣きましたね。

ラストはまた三人で明るく楽しく「ABC」。この3人のバランスが良いので、次期月組の体制が気になります。

 

◆Bonjour,Amour

海乃が「グランドホテル」の曲をソロで歌います。トップ就任が決まった頃は、「時期を逃してるのでは?」なんて思いましたが、月城との相性が良くて大人な芝居の月組に戻りましたからね。

 

◆愛はるかに

Milvaの「愛はるかに」を月城がしっとり歌いあげます。「月ノ塚音楽学校」までは結構賑やかで明るい場面が続き、後半はじっくり聴かせる構成な感じですが、月城単独コンサートというより、月組公演のショーなので、それぞれの生徒に見せ場があるし、何より現月組の組内のムードの良さがすごく感じられましたね。

 

◆Cheek to Cheek

「TOP HAT」の名曲でトップコンビのデュエダン。二人とも黒のラメ入りの衣装でシックなんですが、華やかさを感じて、上品でおしゃれ。

 

◆G.O.A.T

そしてフィナーレ。賑やかに主題歌で締めるのかと思いきや、それもありながらの月城の「銀の龍の背に乗って」で再び涙・・・。ラストは「Sing Sing Sing」で賑やかに幕となりました。

休憩なしの1時間40分があっという間で、三井氏の構成にいつもと違った宝塚のショーの作り方を感じましたが、内容はしっかり宝塚であったし、振付も面白いものが多かったですね。

これはブルーレイ買うわ。