チャンバラJAPAN 2022年6月19日 | 続アメマのおとしもの

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鉄道・吉本・宝塚のことなど・・・。

セカンドシアター新喜劇を見終え、少し星乃珈琲で休憩後、再び観劇であります。

今度はチャンバラトリオ最後の弟子である平山昌雄を筆頭に、タックルながい。、蝶々劇団にいて芸歴は長いものの新喜劇はまだ2年目の森川隆士の三人が、「チャンバラJAPAN」というイベントをやるので、さほど興味はなかったんですが、気にはなっていたのでこれも当日券で観劇することに。

 

イエスシアター 6月19日19時開演、H列で観劇。

入りは良くて8割ほど埋まってましたが、どう見ても買わされた感満載の身内っぽい客が多く、こんなことあまり言いたくはないですが、老若男女問わず品のなさそうな客層で・・・。とにかく開演前の客席が騒がしく、知り合いが多いのか挨拶しまくる。ホントに自主的にチケットを買って、公演目的で来てる客はどれだけいるのか?まぁ会社的には客席が埋まればそれでいいんでしょうけど。

●チャンバラJAPAN

【出演】

診療所の先生・・・平山昌雄、その弟子・・・吉田裕、平山の娘おりん・・・湯澤花梨、おりんの恋人・・・大島和久、瓦版屋・・・タックルながい。荻野晋吾、旗本・・・森川隆士、その息子・・・よね皮ホホ骨、森川の手下・・・東映二名、同心・・・太田芳伸、診療所の患者・・・もじゃ吉田筒井亜由貴いがわゆり蚊

※鮫島幸恵休演→湯澤花梨代役。

 

【あらすじ】

診療所の先生の平山は、皆から慕われる人だったが、その昔は剣の達人の人斬りで、旗本の森川と剣を競った仲だった。しかしある子供の父親を斬った時から、極悪人でも人の親を殺めた罪悪感から、平山は剣を捨て医療の道に進んでいた。

ある日、同心の太田が辻斬りの犯人を捕まえるのを協力して欲しいと頼まれるが、剣を捨て医者になったし、今は娘との関係も悪いので悩む。娘のおりんは平山が母親が病気だったのを見捨て、世間の多くの人の病を救うことを選んだことを恨んでいた。

そこへかつて平山と剣を競って負けた旗本の森川がやって来て、再び勝負を挑もうとするが、森川の息子がおりんに一目ぼれし、拐かしてしまう。

一方、平山に世話になっている瓦版屋の兄弟は、父親の仇を討つことを考えているが、その相手こそ平山だと森川から教えられる。

娘のおりんを助けに森川の屋敷へ向かうと、そこにいたのは瓦版屋。平山に刃を向けるも、世話になった先生を斬ることが出来ず、その上娘のおりんは森川の許嫁だった女の娘だったことが分かる。

平山に剣で負けた森川は自暴自棄になり、許嫁にも暴力を振るう始末。その女を平山は助けて妻にし、お腹にいたのがおりんだった。

森川もそれを知り、今までの悪事を反省するのでした。

 

【雑感】

あらすじだけ見ると、かなりしっかりとした脚本ですが、コメディとしては酷かったですね。まず役者が全然噛み合ってないので、芝居自体がグズグズ。

メインの平山のボケなのかマジなのかわからん変な「間」は、普段の新喜劇やコント以外では笑いが持たない。タックルも最近フューチャーされてる二代目島木譲二をやってますが、所詮は真似事。芝居は流石に上手い森川隆士は、上手すぎて浮いてるんですよね。吉本の芝居やない。

スベリ芸的な平山、タックル、そこに大島和久、芝居の息も間もないよね皮ホホ骨。こんな連中を相手にゲストの吉田裕が全て回してるのですから、吉田裕なしでは笑いもない恐ろしい状態になってましたよ。代役の花梨ちゃんも健闘してましたが、ちょっと台詞が棒になり気味。

 

しかも幕開き最初の序場面が数秒あって、その後の診療所の一景が55分もあって、芝居全体で1時間40分は長すぎます。途中で寝てしまいそうでした。

流石に殺陣の場面はバッチリ決めてましたが、これだけしっかりした脚本だけに、メインの笑いの部分が弱すぎるのは如何なものか?

間寛平が新喜劇GMに就任し、ここ最近出番の少なかった座員も出番が増えつつありますが、この公演を見て、失礼ながらなぜ出番が少なくなってしまったのかという一因が分かったような気もします。