昭和56年12月の花月三館の予告。
吉本新喜劇はチーム制で動いているので、メンバーにあまり変化はありませんが、別格副座長だった室谷信雄が昭和57年1月から座長に昇格するので、それぞれの座員の組替えがあり、船場太郎が座長から専科に戻ります。
●なんば花月
上席は桂小文枝を筆頭に文珍、文太、文喬、文福と一門会のような出番。
中席では幸朗・幸子が載ってますが、11月下席から休演。なので明石家さんまと紳助・竜介が看板。この席も噺家が多く出ており、噺家団地ならぬはなしかマンション。
吉本新喜劇は間寛平座長でTVタイトルが「ゆずり愛」(作・演出 三原和人)。ホルモン屋の出前持ちの寛平ちゃんが惚れた向かいのうどん屋の娘(浅香秋恵)は、同じ職場のコック(高石太)の別れた妻だったという話。
下席はコメディ№1、いくよ・くるよなど年末でもそれなりのメンバー。ポケット・ミュージカルスは橋本収構成の「ララバイ'81」で、ここも噺家ユニットのふぁうるちっぷが出演。
吉本新喜劇は船場太郎、原哲男、平参平、中山美保、藤里美らで、中村進作・演出の「年の瀬エレジー」。
●うめだ花月
上席の笑福亭仁鶴、カウス・ボタン、のりお・よしおとか、数年前のNGKと変わらん看板。
吉本新喜劇は松本俊介作・演出で、TVタイトルは「良い夫 悪い夫」で、間寛平座長ですが物語の芯は池乃めだか。
中席では三人奴より、礼子・恵太の方が大文字で載ってます。
下席は年末でこのメンバーはなんばよりいいかも。小文枝・文珍、岡八郎と阪神・巨人と師弟出番。新喜劇は長年組んだ木村進と室谷信雄コンビがラスト。室谷信雄は翌月の京都花月上席から座長になります(正確には正月興行の初日は12月31日)。
●京都花月
上席はメンバー的にダイマル・ラケットが看板に返り咲いてます。
中席ではチャンバラトリオ、林家小染に並んで一球・写楽が大文字。ポケットには当時の新人連中が大挙し出演。
下席もなんば・うめだ同様にいいメンバーが組まれてます。
翌月の正月興行との兼ね合いで、新喜劇がなしでワイドポケット・ミュージカルスが間寛平、小づえ・みどり、ザ・パンチャーズらで上演。