なんば・うめだ・京都花月 昭和59年正月特別興行 | 続アメマのおとしもの

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今回は昭和59年の花月三館の正月興行です。

漫才ブームは完全に去り、花月の観客動員もやや減りつつありましたが、まだまだ書き入れ時は豪華番組を組んでいました。

三館とも正月口上がなくなってしまいましたね。

 

●なんば花月

日にち限定でやすし・きよしと、東京からゲストでコント赤信号で、その二組が出ていない日でも笑福亭仁鶴、阪神・巨人、桂文珍、紳助・竜助など豪華メンバー。小づえ・みどりはまだ小文字扱い。

「ショート・ショート」として西川美里マジカルたけしと新喜劇女性座員らの「乙女太鼓」。

そして正月恒例の天津龍子舞踊劇団

吉本新喜劇は中村進作・演出の「幸福人生」で、木村進、花紀京コメディ№1も出演。

 

●うめだ花月

日にち限定は桂三枝だけで、明石家さんまは一応十日間の出番。林家小染はこの月の29日に交通事故に遭い、31日に死去してしまうので、最後の正月出番。

ポケット・ミュージカルスは間寛平

大喜利は笑福亭仁智、桂文福、桂小つぶ他。 うめだの上席は噺家が多く出ていますね。

未知やすえがまだ漫才コンビやすえ・やすよとして活躍中ですが、この年の年末に解散。

吉本新喜劇は檀上茂作・演出の「猫を喰ったねずみ」。間寛平を座長に、岡八郎・原哲男・平参平となんばレベルで専科が多く出ており、山田スミ子はこれが新喜劇最後の出番。

 

●京都花月

前年同様にザ・ぼんち月亭八方は京都出番で、そこにカウス・ボタンサブロー・シローが入り、それなりの豪華さを出しています。大助花子はブレイク寸前。

ポケット・ミュージカルスはこの月は「マジック・フェスティバル」という企画で、マジック中島とジャズ漫画の木川かえる、新喜劇の高石太も出ています。

吉本新喜劇は室谷信雄座長らしいタイトルの「初笑い日の出の男」。室谷さんもこの年の11月に喉頭癌で退団してしまうので、最後の正月興行となってしまいます。