※ 以下は1996年発売の初代たまごっちについての解説である。

 後に発売された復刻版・オリジナルたまごっちとは概ね共通するが一部異なる部分あり

 復刻版及びオリジナルたまごっちの育て方は→こちら参照

 

 

 

 

 1996年から発売され社会的に大ブームを巻き起こした『たまごっち』(元祖)と『新種発見!!たまごっち』の遊び方・育て方をまとめる。

 

 

〈 目次 〉

【ゲームの概要】

【ゲームの始め方】

【基本操作・お世話アイコンの使い方】

【育て方のポイントとキャラクター分岐】

【エンディング】

 

 

 

【 ゲームの概要 】

 

〈 ストーリー 〉

 たまごっち星で暮らす不思議な生き物「たまごっち」たち。ある日UFOに乗って地球へやってきた彼らを発見したふしぎ生物研究所のばんぞー博士は、たまごっちたちが地球で過ごすための「たまごっちHOUSE」を開発。助手のミカチューとともにたまごっちの研究に勤しむのだった。

 「たまごっちHOUSE」でたまごっちをお世話し、育てよう!

 

〈 ゲーム内容 〉

 電子ペット「たまごっち」の育成ゲーム。時間経過によりたまごっちが空腹になったり不機嫌になったりするので、必要に応じて食事を与えたりゲームで遊んであげたりしてお世話をする。時には病気を治療したり、わがままを叱ってしつけをする必要もある。お世話をせずに放置し続けると死んでしてしまう。

 たまごっちは時間経過により成長し、何度か変身をする。キャラクターは複数あり、育て方により分岐する。最終形態まで変身した後は、病死または寿命死するまで育てることができる。

 ※『たまごっち』及び『新種発見!!たまごっち』には通信機能や結婚・出産・世代機能はない。

 

 『たまごっち』と『新種発見!!たまごっち』の基本的なゲーム内容は同じだが、登場するキャラクターや一部ゲーム内の要素(食事やミニゲームの内容)が異なる。(詳しくは後述の内容を参照)

 

 

 

【 ゲームの始め方 】
 

 

〈 開始の手順 〉

 新品の場合は絶縁シートを抜く。(ただし発売からかなりの年数が経過しているため、未開封品は電池の液漏れなど劣化が見られることが多い。現在は新しい電池と交換した方が無難。)本体リセットの場合は裏のリセットボタンを押す。死亡画面からニューゲームを始める場合は両端のボタンを同時押ししても始められる。

  ↓

 正しく起動できればピーッという電子音が鳴り、画面中央にタマゴが現れる。

  ↓

 新品や本体リセットの場合は真ん中のボタンを押して時刻を設定する。(時刻の設定を行わないとたまごっちが生まれない。)

 ※ただし両端のボタンを押してニューゲームを始めた場合は、前回の時刻が引き継がれるため設定をしなくてもよい。

  ↓ 

 5分後にたまごっちが生まれ、育成スタート。

 各メーターがゼロの状態から始まるので、早速お世話をしよう。

 

 

 本体の起動にはLR44のアルカリボタン電池が2個必要となる。(新品には付属しているが、前述の通り未開封品の電池は使用しない方がよい。)なお初代たまごっちにはデータのセーブ・ロード機能がないので、プレイ中に電池切れとなった場合は強制的にリセットされ、初めから育成となる

 

 

 

【 基本操作・お世話アイコンの使い方 】

 

 

 ↑アイコンは画面上部に4つ、下部に4つの合計8つ並んでいる。

 上部: 食事 ・ でんき ・ ごきげんUPゲーム ・ 注射

 下部: トイレ ・ チェックメーター ・ しつけ ・ よびだしサイン

 画面下の操作ボタンは左からボタン、ボタン、ボタンの3つ。Aボタンで選択、Bボタンで決定、Cボタンでキャンセルが基本操作となる。

 本体裏にはリセットボタンがある。不具合が発生した場合や育成を中断して初めからやり直す場合、このリセットボタンを押し込むことで本体リセットができる。

 

 

〈 その他ボタン操作でできること 〉

 

時計機能

 

 

 通常画面でBボタンを押すと、右からスライドで時計画面が現れる。

 時計画面でAボタンとCボタンを同時押しすると時刻セットモードになる。このセットモード状態はポーズとしても使えるので、お世話ができない時は一時的に育成を止めておくことができる。電池が切れない限りはまた途中から始められる。

※睡眠時間のスキップ(たまごっちが就寝したら電気を消し、時計を起床時間まで進める)も可能。ある程度育成時間を短縮できる。

 

音消し機能

 通常画面でAボタンとCボタンを同時押しすると、ピロッと電子音が鳴り音消しモードになる。(もう一度同じ操作をすると元に戻る。)

 音消しモードでは呼び出し音も鳴らなくなるので外出先でも安心だが、お世話の見逃しには注意が必要。

 

 

〈 お世話アイコンと使い方 〉

 

 チェックメーター

 

 

 

 以下たまごっちの状態を確認することができる。

 

年齢(才)

 1日に1才、たまごっちが起床したタイミングで加算される。(ただし最初の0才→1才のみ例外的にベビっち育成中にすぐ加算されるので、1日目に1才となる。)時刻を進めて就寝→起床させても歳を取るが、たまごっちの成長は時間経過によるためこの操作で変身を早めることはできない。

 

体重(g/グラム)

 ごはん1回で1ずつ、おかし1回で2ずつ加算される。ごきげんアップゲーム1回で1ずつ減る。(ベビっちのみ体重の増減がない。)最大値は99で、最小値はキャラクターにより異なる。

 

しつけ

 しつけの程度を表すステータス。わがままサイン出現時にしつけアイコンを使用してしつけを行うと加算される。細かい目盛り表示で分かりにくいが、しつけ4回で満タンになる。

 

おなか/ごきげん

 空腹度や機嫌を表すステータス。メーターはそれぞれハート4個で表示され、時間経過により減少し、食事やゲームでお世話をすると加算される。ハート1個分減少するまでの時間はキャラクターなどによって異なる。(↑上の画像は満タン状態)

 メーターが空になると呼び出し音が鳴り、画面下部右端のアイコン(よびだしサイン)が点灯する。

 

 食事

 

 

 ごはんおかしを選択可能。

 バージョンにより食事の内容が異なり、『たまごっち』はご飯とアメ、『新種発見!!たまごっち』はおにぎりとケーキになっている。

 ごはん1回でおなかメーターのハートが1個、おかし1回でごきげんメーターのハートが1個埋まる。ごはんはメーターが満タンの状態だと拒否して食べないが、おかしはメーターが満タンでも拒否せず食べ続ける。

 

 でんき

 

 

 たまごっちが就寝する際にも呼び出し音が鳴るので、このアイコンを使用して電気を消してあげる。起床時は自動で明るくなるため操作は不要。

 たまごっちの起床時刻や就寝時刻はキャラクターによって異なる。就寝中は電気のオンオフ、チェックメーターの確認、時計の操作しかできない。

 

 ごきげんアップゲーム

 

 

 5回1セットのシンプルなミニゲーム。5回中3回クリアでごきげんメーターのハートが1個埋まる。またクリア・ミスに関わらず、1セットプレイする毎に体重が1減る。

 ↓ 内容はバージョンにより異なる。

・『たまごっち』:こっちむいてホイ

 たまごっちの向く方向を当てるゲーム。Aボタンで左、Bボタンで右をそれぞれ選択。たまごっちが同じ方を向けばクリア、異なる方を向けばミス。Cボタンでゲームを終了する。運ゲー要素が強いので少々面倒くさい。

・『新種発見!!たまごっち』:数字でドン

 左側に表示された数字よりも小さい数字が出るか大きい数字が出るかを当てるゲーム。数字は0~9の10通り。小さいと思ったらAボタン、大きいと思ったらBボタンを押す。当たればクリア、外れればミス。Cボタンでゲームを終了する。ある程度予想してプレイしやすいのでGEN1よりも楽。

 

 注射

 

 たまごっちが病気になると右上にドクロマークが表示される。この状態になったら注射アイコンを使用して治療する必要がある。注射はドクロマークが消えるまで打つこと。

 病気になっても呼び出し音は鳴らないため注意が必要だ。病気のまま放置すると死んでしまうのでなるべく早く治療したほうがよい。

 

 また同じドクロマークの状態でも、電子音が鳴り続きボタン操作が効かない状態になることがある。それが「危篤状態」である。危篤状態になるともう治療することはできず、死を待つのみとなる。(病死・寿命死ともにたまごっちが死ぬ時は必ずこの状態になる。)

 

 トイレ

 

 

 たまごっちがうんちをしたらこのアイコンを使用して流してあげる。うんちは放置するとどんどんたまってしまい、キャラクターが見えなくなってしまう。

 

 しつけ

 

 

 たまごっちが「わがままサイン」を出した時にこのアイコンを使用してしかる。

 通常たまごっちはメーターが空になった時や就寝時に呼び出しをするが、メーターの残量に関わらずまた就寝時でもないのに呼び出しをすることがある。これがわがままサインだ。わがままサインはメーターが空の状態でも出現するが、見分け方はあまり難しくない。

 ①メーターが空ではない

 ②メーターが満タンではないのにごはんやごきげんアップゲームを嫌がる(ただしおかしは拒否しない)

 ①②どちらか片方または両方当てはまる場合はわがままサインである。

 わがままサインをしかるとしつけメーターが1/4加算される。
 

 よびだしサイン

 おなかやごきげんのメーターが空になった時、たまごっちが就寝した時、わがままサインの時に呼び出し音が鳴り点灯する。

 おなかのメーターが空になった場合はごはんを与える、ごきげんのメーターが空になった場合はごきげんアップゲームで遊んであげるかおかしを与えることによりハートが1個でも埋まるとよびだしサインが消える。就寝の場合は電気を消すとよびだしサインが消える。わがままサインの場合はしつけをするとよびだしサインが消える。

 要求されたお世話やしつけをせずに一定時間が経過してもよびだしサインは消えるが、その場合はお世話ミスやわがままサインの見逃しとなり、キャラクター分岐に影響する(詳しく後述の【育て方のポイントとキャラクター分岐】を参照のこと。)

 

 

 

【 育て方のポイントとキャラクター分岐 】

 

〈 育て方のポイント 〉

 お世話しつけ治療の3点が基本。

 

 

  お世話

 たまごっちの空腹、不機嫌、就寝に対応すること。

 おなかメーターのハートが減ったらごはんを与えるごきげんメーターのハートが減ったらごきげんアップゲームで遊んであげるかおかしを与える就寝したら電気を消すの3点。

 

 お世話ミスはキャラクター分岐に影響するので気を付けておくこと。

 

 お世話ミス:おなかやごきげんメーターが空になった時やたまごっちが就寝した時に呼び出し音が鳴り、よびだしサインのアイコンが点灯する。この時に要求されたお世話をしないまま約15分(就寝時は約1時間)の時間経過によりよびだしサインが消えること。

 ※時間はあくまで目安。前後する可能性もあるので注意。

 ※メーターのハートを2つ以上減らしたり、メーターを空にして呼び出しを受けるだけではお世話ミスに該当しない。

 

 2~3時間に1回くらいはメーターを確認&お世話をしてハートを補充しておく、就寝時刻を把握して電気を消し忘れないようにするのがお世話ミスを防ぐポイント。

 

 

  しつけ

 たまごっちのわがままをしつけること。

 わがままサインを出したらしつけアイコンで叱る

 

 しつけ1回でしつけメーターが1/4埋まる。しつけメーターの値はキャラクター分岐に影響するので気を付けておくこと。

 わがままサインの見逃しがあるとしつけメーターが不足する可能性がある。

 

 わがままサインの見逃し:わがままサインが出現した時にも呼び出し音が鳴り、よびだしサインのアイコンが点灯する。この時にしつけをせずに約15分の時間経過によりよびだしサインが消えること。

 ※時間はあくまで目安。前後する可能性もあるので注意。

 

 わがままサインはおなか・ごきげんのメーターがハート1個分減るタイミングのどこかで出現する。(どこで出現するかはランダム?法則性があるのかは不明。)音消しモードになっていると呼び出し音が鳴らず気付けないので注意が必要。

 なお、しつけメーターがフルになるとわがままサインは出現しなくなる。

 

 

  治療

 たまごっちの病気を治療すること。

 右上にドクロマークが表示され病気状態になったら、見つけ次第注射アイコンを使用して治療をする。

 

 病気になっても呼び出し音が鳴らない上、病気状態を放置すると死んでしまうため、こまめにチェックし見逃さないようにすること。

 

 同じ形態で繰り返し病気に罹ると、何回目かには突然危篤状態になる可能性がある。寿命死の時と同様、危篤状態になった場合は治療することができなくなりそのまま病死する。

 おかしの与え過ぎは病気のリスクを上げるのでなるべくごきげんアップゲームでお世話をする方がよいが、実際はごきげんメーターを補給するために時々おかしを使用するくらいで病死する可能性はさほど高くはない。


 

 

〈 キャラクター分岐 〉

 登場するキャラクターはたまごっち新種発見!!たまごっち』とでそれぞれ異なる。(『新種発見!!たまごっち』においては更に、先に発売されたバージョンと後に発売されたNEWカラーバージョンとで一部キャラクターの差し替えがある。)

 

 こどもっち期以降はお世話の仕方によって変身するキャラクターが分岐する。

 分岐条件は主に各形態における「お世話ミス」回数しつけメーターの値。(前述の育て方のポイントの項目参照)

 

 詳しい攻略・育成方法は↓下記を参照のこと

 元祖たまごっちキャラクター図鑑

 新種発見!!たまごっちキャラクター図鑑

 

 

タマゴ(ゲーム開始)

 

 ↓

誕生(タマゴから約5分)

 

 ↓

ベビーっち期(1日目)

 

 ↓

こどもっち期(3~4日目くらい)

 

 ↓

アダルトっち期(6~7日目くらい)

 

 

 

 ↓

隠れアダルト(10~11日目くらい?)

 

 ※ますくっち、ズキっちから条件を満たすと変身する

 ↓

・死亡(病死または寿命死)

 

 ※Aボタン+Cボタン同時押しか裏のリセットボタン押し込みにてニューゲーム開始

 

 

 

【 エンディング 】

 

 

 たまごっちは最終形態(アダルトっちまたは隠れアダルト)まで成長するともうそれ以上は変身しない。『たまごっち』及び『新種発見!!たまごっち』には結婚や出産、世代機能がないのであとは死ぬまでお世話をするのみとなる。

 たまごっちの寿命はキャラクターによって異なるが、最長でも25才前後と思われる。まめにお世話をするほど寿命が伸び、お世話ミスをするほど早く寿命が来るようだ。いずれも最終形態変身後はおなかやごきげんのメーターの減少間隔が少しずつ短くなっていき、やがて死を迎える

 

 たまごっちが危篤状態になると右上にドクロマークが表示され「最期のサイン」の電子音が鳴り続く。治療もその他のお世話もできなくなり、そのまま死を待つのみだ。

 たまごっちの死がゲームのエンディングとなる。病気になって死ぬ病死エンドか、最終形態まで成長後に天寿を全うして死ぬ寿命死エンドの2通り。寿命死の場合は最後にほんの一瞬、タマゴを産むモーションが見られる。病死の場合はタマゴを産まない。

 

 エンディング画面は↑おばけとお墓。病死でも寿命死でも同じ絵になる。この画面でCボタンを押すと、何才まで生きたかが確認できる。また、AボタンとCボタンを同時押しするか裏のリセットボタンを押すことでニューゲームを始められる

 

 結婚や出産、世代機能がないので最終形態まで成長するとその後の目的を失い、正直少し退屈することもあるだろう。最後までお世話して死を見届けるもよし、満足いくまでキャラクターと過ごしたらリセットして新たなキャラクターを目指すのもよし。

 

 

☆ リセットボタンについて

 本体裏にあるリセットボタンは、元々はプレイ中に不具合が起きた際に本体を初期化するために付けられたものだという。しかし不具合に関係なく、プレイ中にいつでもリセットして新たにキャラクターを育て直すことができる。そのため「気に入らないキャラクターに育ってしまったらリセットボタンを押す子供がいる。死というものまでゲーム感覚でとらえるようになり、命の大切さを軽視することにつながる。」という批判が当時あったらしい。たまごっちという電子ゲームにまでそんな議論があったとは。

 これに対して開発元のウィズは、リセットボタンを「ハイパー航法ワープボタン」であるとし、「たまごっちを一発でたまごっち星に帰すボタン」なのだと説明している。(無事に帰っているかは不明らしいが…。)

 たまごっちの育成攻略ビデオでばんぞー博士が「気に入らないキャラクターに育ったからといってリセットボタンを押してはいけない」と戒めているのはこのためか。