『Original Tamagotchi』は90年代に発売された初代たまごっち『たまごっち』と『新種発見!!たまごっち』の海外版の復刻版を日本に逆輸入した商品である。(そのためゲーム内の言語は英語、内容も一部が海外仕様になっている。)2017年に日本で発売された復刻版『祝20しゅーねん!たまごっち』の海外版に当たるという認識で間違いないと思われるので、以下の遊び方・育て方は『祝20しゅーねん!たまごっち』にも共通する。
ゲーム内容やベースとなっているプログラムは基本的には当時物と同一だが、異なる点もいくつかあるので遊び方・育て方を以下にまとめ直す。
〈 目次 〉
【ゲームの概要】
【ゲームの始め方】
【基本操作・お世話アイコンの使い方】
【育て方のポイントとキャラクター分岐】
【エンディング】
【 ゲームの概要 】
〈 ストーリー 〉
たまごっち星で暮らす不思議な生き物「たまごっち」たち。ある日UFOに乗って地球へやってきた彼らを発見したふしぎ生物研究所のばんぞー博士は、たまごっちたちが地球で過ごすための「たまごっちHOUSE」を開発。助手のミカチューとともにたまごっちの研究に勤しむのだった。
「たまごっちHOUSE」でたまごっちをお世話し、育てよう!
〈 ゲーム内容 〉
電子ペット「たまごっち」の育成ゲーム。時間経過によりたまごっちが空腹になったり不機嫌になったりするので、必要に応じて食事を与えたりゲームで遊んであげたりしてお世話をする。時には病気を治療したり、わがままを叱ってしつけをする必要もある。お世話をせずに放置し続けると死んでしてしまう。
たまごっちは時間経過により成長し、何度か変身をする。キャラクターは複数あり、育て方により分岐する。最終形態まで変身した後は、病死または寿命死するまで育てることができる。
※オリジナルたまごっちには通信機能や結婚・出産・世代機能はない。
オリジナルたまごっちのモデルは2種類。それぞれ登場するキャラクターが異なる他、食事やミニゲームの内容なども差し替えられている。
GEN1:『たまごっち』に当たるまめっちパッケージのバージョン(左)
GEN2:『新種発見!!たまごっち』に当たるみみっちパッケージのバージョン(右)
【 ゲームの始め方 】
〈 開始の手順 〉
新品の場合は絶縁シートを抜く。本体リセットの場合は裏のリセットボタンを押す。死亡画面からニューゲームを始める場合は両端のボタンを同時押ししても始められる。
↓
正しく起動できればピーッという電子音が鳴り、画面中央にタマゴが現れる。
↓
新品や本体リセットの場合は真ん中のボタンを押して時刻を設定する。(時刻の設定を行わないとたまごっちが生まれない。)
※ただし両端のボタンを押してニューゲームを始めた場合は、前回の時刻が引き継がれるため設定をしなくてもよい。
↓
5分前後でたまごっちが生まれ、育成スタート。
各メーターがゼロの状態から始まるので、早速お世話をしよう。
本体の起動にはCR2023のリチウムボタン電池が1個必要となる。(新品には付属している。)なおオリジナルたまごっちにはデータのセーブ・ロード機能がないので、プレイ中に電池切れとなった場合は強制的にリセットされ、初めから育成となる。
↓ 電池切れ画面
【 基本操作・お世話アイコンの使い方 】
↑アイコンは画面上部に4つ、下部に4つの合計8つ並んでいる。
上部: 食事 ・ でんき ・ ごきげんUPゲーム ・ 注射
下部: トイレ ・ チェックメーター ・ しつけ ・ よびだしサイン
画面下の操作ボタンは左からAボタン、Bボタン、Cボタンの3つ。Aボタンで選択、Bボタンで決定、Cボタンでキャンセルが基本操作となる。
本体裏にはリセットボタンがある。不具合が発生した場合や育成を中断して初めからやり直す場合、このリセットボタンを押し込むことで本体リセットができる。
〈 その他ボタン操作でできること 〉
・時計機能
通常画面でBボタンを押すと、右からスライドで時計画面が現れる。
時計画面でAボタンとCボタンを同時押しすると時刻セットモードになる。このセットモード状態はポーズとしても使えるので、お世話ができない時は一時的に育成を止めておくことができる。電池が切れない限りはまた途中から始められる。
※時間を止めて育成をしてもたまごっちは問題なく成長するが、一方で時刻を動かすとなかなか次の形態に変身しなかったりする場合もあるようだ。時間を止めることはしても時刻操作はなるべくしないほうがよいと思われる。
・音消し機能
通常画面でAボタンとCボタンを同時押しすると、ピロッと電子音が鳴り音消しモードになる。(もう一度同じ操作をすると元に戻る。)
音消しモードでは呼び出し音も鳴らなくなるので外出先でも安心だが、お世話の見逃しには注意が必要。
〈 お世話アイコンと使い方 〉
以下たまごっちの状態を確認することができる。
・年齢(yr)
1日に1才、たまごっちが起床したタイミングで加算される。(ただし最初の0才→1才のみ例外的にベビっち育成中にすぐ加算されるので、1日目に1才となる。)時刻を進めて就寝→起床させても歳を取るが、たまごっちの成長は時間経過によるためこの操作で変身を早めることはできない。
・体重(oz:オンス、lb.:ポンド)
ごはん1回で1ずつ、おかし1回で2ずつ加算される。ごきげんアップゲーム1回で1ずつ減る。(ベビっちのみ体重の増減がない。)最大値は99で、最小値はキャラクターにより異なる。
・しつけ(Discipline)
しつけの程度を表すステータス。わがままサイン出現時にしつけアイコンを使用してしつけを行うと加算される。細かい目盛り表示で分かりにくいが、しつけ4回で満タンになる。
・おなか/ごきげん(Hungry/Happy)
空腹度や機嫌を表すステータス。メーターはそれぞれハート4個で表示され、時間経過により減少し、食事やゲームでお世話をすると加算される。ハート1個分減少するまでの時間はキャラクターなどによって異なる。(↑上の画像は満タン状態)
メーターが空になると呼び出し音が鳴り、画面下部右端のアイコン(よびだしサイン)が点灯する。
ごはんかおかしを選択可能。バージョンにより以下の通り表記が異なる。
ごはん:GEN1は「Meal」、GEN2はハンバーガーのアイコン
おかし:GEN1は「Snack」、GEN2はケーキのアイコン
(食事の内容も異なり、GEN1は食パンとアメ、GEN2はハンバーガーとケーキになっている。)
ごはん1回でおなかメーターのハートが1個、おかし1回でごきげんメーターのハートが1個埋まる。ごはんはメーターが満タンの状態だと拒否して食べないが、おかしはメーターが満タンでも拒否せず食べ続ける。
たまごっちが就寝する際にも呼び出し音が鳴るので、このアイコンを使用して電気を消してあげる。起床時は自動で明るくなるため操作は不要。
たまごっちの起床時刻や就寝時刻はキャラクターによって異なる。就寝中は電気のオンオフ、チェックメーターの確認、時計の操作しかできない。
5回1セットのシンプルなミニゲーム。5回中3回クリアでごきげんメーターのハートが1個埋まる。またクリア・ミスに関わらず、1セットプレイする毎に体重が1減る。
↓ 内容はバージョンにより異なる。
・GEN1:こっちむいてホイ
たまごっちの向く方向を当てるゲーム。Aボタンで左、Bボタンで右をそれぞれ選択。たまごっちが同じ方を向けばクリア、異なる方を向けばミス。Cボタンでゲームを終了する。運ゲー要素が強いので少々面倒くさい。
・GEN2:数字でドン
左側に表示された数字よりも小さい数字が出るか大きい数字が出るかを当てるゲーム。数字は0~9の10通り。小さいと思ったらAボタン、大きいと思ったらBボタンを押す。当たればクリア、外れればミス。Cボタンでゲームを終了する。ある程度予想してプレイしやすいのでGEN1よりも楽。
たまごっちが病気になると右上にドクロマークが表示される。この状態になったら注射アイコンを使用して治療する必要がある。注射はドクロマークが消えるまで打つこと。
病気になっても呼び出し音は鳴らないため注意が必要だ。病気のまま放置すると死んでしまうのでなるべく早く治療したほうがよい。
また同じドクロマークの状態でも、電子音が鳴り続きボタン操作が効かない状態になることがある。それが「危篤状態」である。危篤状態になるともう治療することはできず、死を待つのみとなる。(病死・寿命死ともにたまごっちが死ぬ時は必ずこの状態になる。)
たまごっちがうんちをしたらこのアイコンを使用して流してあげる。うんちは放置するとどんどんたまってしまい、キャラクターが見えなくなってしまう。
たまごっちが「わがままサイン」を出した時にこのアイコンを使用してしかる。
通常たまごっちはメーターが空になった時や就寝時に呼び出しをするが、メーターの残量に関わらずまた就寝時でもないのに呼び出しをすることがある。これがわがままサインだ。わがままサインはメーターが空の状態でも出現するが、見分け方はあまり難しくない。
①メーターが空ではない
②メーターが満タンではないのにごはんやごきげんアップゲームを嫌がる(ただしおかしは拒否しない)
①②どちらか片方または両方当てはまる場合はわがままサインである。
わがままサインをしかるとしつけメーターが1/4加算される。
おなかやごきげんのメーターが空になった時、たまごっちが就寝した時、わがままサインの時に呼び出し音が鳴り点灯する。
おなかのメーターが空になった場合はごはんを与える、ごきげんのメーターが空になった場合はごきげんアップゲームで遊んであげるかおかしを与えることによりハートが1個でも埋まるとよびだしサインが消える。就寝の場合は電気を消すとよびだしサインが消える。わがままサインの場合はしつけをするとよびだしサインが消える。
要求されたお世話やしつけをせずに一定時間が経過してもよびだしサインは消えるが、その場合はお世話ミスやわがままサインの見逃しとなり、キャラクター分岐に影響する。(詳しく後述の【育て方のポイントとキャラクター分岐】を参照のこと。)
【 育て方のポイントとキャラクター分岐 】
〈 育て方のポイント 〉
お世話・しつけ・治療の3点が基本。
お世話
たまごっちの空腹、不機嫌、就寝に対応すること。
おなかメーターのハートが減ったらごはんを与える、ごきげんメーターのハートが減ったらごきげんアップゲームで遊んであげるかおかしを与える、就寝したら電気を消すの3点。
お世話ミス:おなかやごきげんメーターが空になった時やたまごっちが就寝した時に呼び出し音が鳴り、よびだしサインのアイコンが点灯する。この時に要求されたお世話をしないまま約15分(就寝時は約1時間)の時間経過によりよびだしサインが消えること。
※メーターのハートを2つ以上減らしたり、メーターを空にして呼び出しを受けるだけではお世話ミスに該当しない。
※最初のベビっち/しろベビっちのみ、チュートリアル時間としてお世話ミスは気にしなくても問題ない。(キャラクター分岐に影響しない。)
2~3時間に1回くらいはメーターを確認&お世話してハートを補充しておく、就寝時刻を把握して電気を消し忘れないようにするのがお世話ミスを防ぐポイント。
しつけ
たまごっちのわがままをしつけること。
わがままサインを出したらしつけアイコンで叱る。
わがままサインの見逃し:わがままサインが出現した時にも呼び出し音が鳴り、よびだしサインのアイコンが点灯する。この時にしつけをせずに約15分の時間経過によりよびだしサインが消えること。
毎時間○○時20分のわがままサイン出現タイミング(この内1日に数回出現する。)に気を付けておくのが見逃しを防ぐポイント。音消しモードになっていないかも要注意。
☆ わがままサインについての補足
今作はこのわがままサインの出方が当時物と比較して大きな変更点となっている。
当時物はしつけメーターが満タンになれば以後わがままサインは出現しなかったが、オリジナルたまごっちはしつけメーターの値に関わらずわがままサインが出現する。(しつけメーターがしつけ4回で満タンになるのに対して、わがままサインの出現回数が5~6回と多い場合や逆に3回と少ない場合があるなどかなり変則的。しつけメーターが満タンになった後にもわがままサインが出現することがある他、わがままサインの見逃しがなくてもしつけメーターが満タンにならないこともある。)
しかもこのわがままサインの見逃しそれ自体がカウントされ、キャラクター分岐に影響する仕様になっているようだ。そのためしつけメーターの値だけで判断していても目的のキャラクターに分岐しない可能性が高い。例えばお世話ミスをせずしつけメーターをベビーっち期こどもっち期ともに満タンにしていてもまめっちやみみっちに変身せず、ぎんじろっちやポチっち、時にはますくっちやズキっちになることがあるのはわがままサインの見逃しが原因である。
一方わがままサインの出現の仕方にも変更がある。
当時物はメーターが1個分減少するのと同時にどこかで出現するためタイミングがつかみにくかったが、オリジナルたまごっちでは出現タイミングが固定されているので注意しやすい。育成開始時刻やキャラクターに関わらず、毎時間○○:20が出現タイミングとなる。(まれに前後する可能性あり?)ただし毎時間出現するわけではなく、この内どこかで1日に1~4回くらい出現する。(出現回数は個体差やしつけ具合による?)
治療
たまごっちの病気を治療すること。
右上にドクロマークが表示され病気状態になったら、見つけ次第注射アイコンを使用して治療をする。
↓
病気になっても呼び出し音が鳴らない上、病気状態を放置すると死んでしまうため、こまめにチェックし見逃さないようにする。
オリジナルたまごっちは当時物のたまごっちと比較してより病死しやすくなっている可能性が高い。特にベビーっち期やこどもっち期は病気になりやすく、おかしの与え過ぎは病死のリスクを上げるので注意が必要。面倒でもなるべくごきげんアップゲームでお世話をするほうがよい。
まめにお世話をしていても同じ形態で何度か病気を繰り返すと突然危篤状態になることがある。病気を放置して危篤状態になるのではなく、健康な状態からいきなり危篤状態となるので死亡は不可避だ。特にベビーっち期やこどもっち期に起こりやすく、同じ形態で2回くらい病気にかかるとタイミングによっては次の変身前に危篤状態になることがある。
この点でもオリジナルたまごっちは難易度が上がっていると言える。
〈 キャラクター分岐 〉
登場するキャラクターはGEN1とGEN2でそれぞれ異なる。
こどもっち期以降はお世話の仕方によっていずれかに変身する。
詳しいデータや攻略・育成方法は↓こちらを参照のこと。
・タマゴ(ゲーム開始)
↓
・誕生(タマゴから約5分)
↓
・ベビーっち期(1日目)
↓
・こどもっち期(3~4日目くらい)
↓
・アダルトっち期(6~7日目くらい)
↓
・隠れアダルト(10~11日目くらい?)
※ますくっち、ズキっちから条件を満たすと変身する
↓
・死亡(病死または寿命死)
※Aボタン+Cボタン同時押しか裏のリセットボタン押し込みにてニューゲーム
分岐条件は主に各形態における「お世話ミス」回数と「わがままサインの見逃し」回数 。(前述の育て方のポイントの項目参照)
※しつけについて、前述の通り当時物においてはしつけメーターの値が見たまま分岐条件として判断できたが、今作はわがままサインの見逃し回数で判断されている可能性が高いのでこのように記載している。
各キャラクター分岐条件については検証中だが、おそらくこどもっち期はベビーっち期のお世話ミス回数のみにより分岐する。
まるっち/とんまるっちでお世話ミスが少ない → たまっち/とんがりっち
まるっち/とんまるっちでお世話ミスが多い → くちたまっち/はしたまっち
ここでおおよそのアダルトっちルートも決まる。少なくともくちたまっち/はしたまっちからはまめっち/みみっち、ぎんじろっち/ポチっち、ますくっち/ズキっちには変身できないと思われる。
↓ おおよその育成方法が分かっているものについて、記録のリンクを貼っておく。
【 エンディング 】
たまごっちは最終形態(アダルトっちまたは隠れアダルト)まで成長するともうそれ以上は変身しない。オリジナルたまごっちには結婚や出産、世代機能がないのであとは死ぬまでお世話をするのみとなる。
たまごっちの寿命はキャラクターによって異なるが、最長でも25才前後と思われる。まめにお世話をするほど寿命が伸び、お世話ミスをするほど早く寿命が来るようだ。いずれも最終形態変身後はおなかやごきげんのメーターの減少間隔が少しずつ短くなっていき、やがて死を迎える。
↑ 危篤状態(左)、タマゴを産むシーン(右)
たまごっちが危篤状態になると右上にドクロマークが表示され「最期のサイン」の電子音が鳴り続く。治療もその他のお世話もできなくなり、そのまま死を待つのみだ。
たまごっちの死がゲームのエンディングとなる。病気になって死ぬ病死エンドか、最終形態まで成長後に天寿を全うして死ぬ寿命死エンドの2通り。寿命死の場合は最後にほんの一瞬、タマゴを産むモーションが見られる。病死の場合はタマゴを産まない。
日本版のたまごっちは死後おばけとお墓の画面になるが、オリジナルたまごっちは海外版なので表示が異なる。↑上画像のようにGEN1は天使、GEN2はUFOの画面になる。GEN2に至っては死亡というよりもたまごっちが星に帰って行ったという表現になる。これらの画面でCボタンを押すと、何才まで生きたかが確認できる。また、AボタンとCボタンを同時押しするか裏のリセットボタンを押すことでニューゲームを始められる。
前述の通りオリジナルたまごっちには結婚や出産、世代機能がないので最終形態まで成長するとその後の目的を失い、正直少し退屈することもあるだろう。最後までお世話して死を見届けるもよし、満足いくまでキャラクターと過ごしたらリセットして新たなキャラクターを目指すのもよし。(ばんぞー博士はやってはいけないと戒めているが…。)
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