「塞王の楯」メチャ面白かった♪ | 心にうつりゆくよしなし事を

心にうつりゆくよしなし事を

グルメ、折り紙、史跡めぐり…
興味ある事を、心に浮かぶままに
綴っていきます

本日の読書感想文





塞王の楯

今村翔吾:著


あらすじ 


第166回 直木賞受賞作

エンターテイメント戦国小説です


幼い頃、落城によって家族を喪った

石工の匡介


彼は絶対に破られない石垣を作れば

世から戦を無くせると考えていた


一方、戦で父を喪った鉄砲職人の

彦九郎は


どんな城も落とす砲で人を殺し

その恐怖を天下に知らしめれば

戦をする者はいなくなると考えた


秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中

匡介は京極高次に琵琶湖半にある

大津城の石垣の改修を任される


攻め手の石田三成は彦九郎に

鉄砲作りを依頼した


大軍に囲まれた絶体絶命の大津城を

舞台に信念をかけた職人の対決が

幕を開ける!



私の感想 


とても分厚い本なので初めて手に取った時は

チョット気持ちが萎えてしまいました滝汗アセアセ


普通サイズの文庫本と比べると

その分厚さがわかってもらえるかな?

ゆえに、図書館で借りては 少し読んで返し

また順番を待って借りて

読みきれず返し…を繰り返してました


この本が私の手元に届くと

なにかしら予定がドドッと入って

読書の時間が削られる…


これは買え!ということかな?

内容も私好みのものでしたので

思い切って購入しました


買って良かったです!

歴女の私はどハマり!!

たぶん何度も読み返します!


近江国・大津城を舞台に

石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”

最強の楯 vs 至高の矛の宿命の対決


そう聞くと 途端に興味を失くす

人もいるかと…ニヤニヤ


大津城は廃城になりまして

天守閣は彦根城の天守閣として

現在も残っているものの


石垣なども無く本丸跡に

石碑が建っているのみアセアセ


物語は織田信長の越前・朝倉攻めから

始まりますが、信長自身は登場しませんガーン


秀吉や石田三成も名前だけは

出てきますが活躍しませんゲッソリ


京極高次もそれほどメジャーな

武将ではないですが その他にメジャーな

武将は活躍しません(^_^;)タラー


あくまで主役

穴太衆であり 国友衆です!


石垣職人と鉄砲職人の対決なんて

地味な印象がありますもんねニヤニヤ


でも〜これがメチャクチャ

面白かったんですよ〜ラブラブ


現代の核抑止力に通じる考え方の

鉄砲職人の彦九郎と

それとは正反対の考えの石垣職人の匡介


争いを止める術は本当に無いのか?

戦を二度と繰り返さない道は何なのか?


同じ問いを模索しながら

自分の信じる道を極めていきます


そんな2人がクライマックスで

自分の出し得る力のギリギリの限界で

死闘を繰り広げる様子は


途中で本を置くことができず

夜更かししてしまうほどでした!


本にはこんな下矢印

大津城縄張り図もありまして


これを見ながらワクワクしながら

読み進めました


コレは歴史に興味がない方でも

面白く読めるんじゃないかな〜


歴女の私にとっては、マイナーだけど

私が大好きな武将ラブラブ2人…


蒲生氏郷立花宗茂が良い感じで登場し

活躍してるのも嬉しかったですデレデレ


この2人が戦国小説で活躍するのは

本当に珍しいんです!


それに、この作品を読むまでは

なんとも思ってなかった京極高次&初

の夫婦のことが好きになりました


この本を片手に大津城跡にも

行ってみたいとウズウズしていますし

これ下矢印も読んでみたいと思ってます





こんな人におすすめ 


戦国時代が好きな方はハマると思いますし

そうじゃない方もこの攻防戦は

楽しめるんじゃないかな〜