「紫式部日記」を読んで | 心にうつりゆくよしなし事を

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本日の読書感想文





紫式部日記

紫式部/山本淳子:編


あらすじ 


ビギナーズ・クラシックス

日本の古典シリーズの1つです


平安時代の宮廷生活を

紫式部の目を通して綴られています


華麗な生活に溶け込めない

紫式部の心境描写や


同僚女房やライバル清少納言への

冷静な評価などから、当時の後宮が

手に取るように読み取れます


道長一門の栄華と彰子の有りさまが

彼らを仰ぎ尊ぶように描かれ


後宮改良策など、紫式部が明確に

意見を述べてる部分もあります


話し言葉のような流麗な現代語訳、

幅広い話題の寸評やコラムによる

最適の入門書



私の感想 


藤原道長全盛期の後宮の様子が

目に浮かぶようでした


まずとても自然な口語訳があって

その後 原文もあります


そしてわかりやすい解説

続いているので、まさしく

痒い所に手が届くラブラブ

といった構成になっていました

紫式部の目に映った彰子って

こんな女性だったんだ

貴族たちってこんな感じだったんだ


1000年以上前の人々も現代の私たちも

そんなには変わらないんだなぁ

と、親近感を覚えました


特に才女批評

とても興味深かったです!


今も昔も色々あるんですね〜(^◇^;)


明るく前向きな清少納言とは違い

大人しく どちらかというと後ろ向きニヤニヤ


そんな紫式部が苦手な宮中勤めの中で

成長していく様子が伺えました



こんな人におすすめ 


「紫式部日記」を読んでみたいけど

難しそうだな〜と

二の足を踏んでいる人!


丁寧なわかりやすい解説付きなので

おすすめです!