琉球の時代〜大いなる歴史像を求めて
あらすじ
いまだ多くの謎に包まれた古代琉球王国
成立の秘密や壮大な交易ルートにより
花開いた独特の文化を探り
悲劇と栄光の歴史ドラマに迫る
1609年の島津侵入までの琉球史
私の感想
沖縄にたびたび旅行するようになって
沖縄の歴史が気になっていました
その地を訪れるなら
その地の生い立ちを知っておきたい
歴女である私の信条でもあります
WEBサイトや書籍などで
簡単な歴史は知ることができましたが
それらは断片的なものでした
今は読書週間だし、読書の秋だし〜
というのをキッカケにして
かなり本格的な歴史本を図書館から
借りてきました
それがこの本でした
著者の言葉を引用させていただいて
超簡単に沖縄の歴史を言うなら…
沖縄はそもそもの初めから
日本の一員だったのではない
日本文化の一環に属する文化をもち
日本語と同系統の言語を話す人々が
沖縄の島々に住みついて
独自の歴史を営んだのであり
そして、ついには古琉球の時代に
日本とは別個に独自の国家
琉球王国をつくり上げたのだった
日本の外で独自の国家を成立させた
沖縄という地域は
1609年の島津侵入事件
1879年の琉球処分(沖縄の廃藩置県)
という2つの事件を契機に日本社会に
初めて編成され…
1945年の沖縄戦の結果として
今度はアメリカの直接統治下に置かれ
再び日本のワク外で生きることとなった
その中からやがて祖国復帰運動が起こり
大多数の住民の要求、選択により
再び日本に復帰した
…ということです
阿麻和利や護佐丸といった武将
尚巴志、尚泰久といった王様の名前を
知っているだけの沖縄史初心者の私には
詳細すぎて難しく感じた本でしたが
沖縄の歴史の流れの輪郭が少し
掴めたような気がします
今は日本の中の1つの県ですが
もとは異なる歴史を持つ違う国だった
と言うことを改めて認識しました
もう少し沖縄の歴史に関する本を
読んでいきたいと思います
こんな人におすすめ
沖縄の詳しい歴史を知りたい方
には、良書だと思います