さていよいよ2015年分の種まきを開始しました。今年は8月11日スタートで毎週日曜日ごとに蒔いてきました。
播種日より30日めを目安に鉢上げ作業をしてきましたから、今週で2回目の鉢上げとなりました。
幸い、お盆以降、曇天と低温のおかげで、発芽はかなり以前のものでも良好です。平成16年の「ののはなブルー」や「春の詩」なども90%の高発芽率でした。
品種によっていろいろさはありますが、一本でも貴重な遺伝子が再現できるといいですよね。
ピコティーのブロッチ狙いです。この個体は糸ピコなので拾いましたが、さてどうなるでしょうか。
おうおうにしてピコティーは太くなりがちですが、「ブルースワール」のようになったら嬉しいな。
ピンクにほんのり黄色みを注すパンジーです。F1の後継でF3です。だんだんと固定化してきています。
花ろまんで販売の「ヤッホー」のF3です。コンパクトな上分枝が良いので花付き抜群ですが、もうすぐ供給が止まるということで種採りを始めました。
意外に親の性質が残ることがわかります。まだ、色幅が大きいですがどれも売れそうです。
こんな色も出ます。
もちろんフルピコティーの「日の丸」です。
「ノスタルジア」には欠かせない系統になります。F4です。固定度が上がってきましたが、弱くなってきました。別系統との交配でF1の道もありますが、血を入れて強くするにとどめたいと思います。
「CoCo」 X 「ひめりんご」 のF2です。 メーカーの系統を使うとたくさんの優良な形質を得られるのが魅力ですね。
「CoCo」の大輪と矮性に「ひめりんご」の多花性と早咲き性を期待して得られた系統の後代です。
さらに期待どうりの形質を得られるよう慎重に選抜をかけます。
落合けいこさんの「ホワイトバタフライ」からでた「ピンク&ホワイトバタフライ」です。
フリルが可愛いく、矮性でぜったい売れそうな色目です。
ただ、開花が年内ギリギリとかなり遅いのが悔やまれます。
これも落合けいこさんの「バタフライ系」のパープルです。
「バタフライ」御三家が出来そうです。
ムラカミさんの「オーロラ」もどきから一回で固定した大輪パンジーです。
ベンチで1株咲いていた、とある品種のオフタイプでしたので、もしや交配漏れによる「親」ではないかと密かに蒔いてみました。
これがF3でも同じなら良い素材を手に入れたことになります。
こういうことがあるので、ちゃんとメーカーの品種も作り続けなくてはいけません。
ひと株でまだブロッチとヒゲが混在します。
これもまたムラカミさんの「ビオラ」から拝借できたチェンジカラーの系統です。
ちなみにトーホクさんの
左「マジカルミラー」(現在販売中止)と並べてみましたが大きさがよくわかりますね。
さて、2015-2016の素材たちはどんな夢を見させてくれるでしょうか。