シルバーウィークは作業する人も休んでもらっています。
「花ろまん」さんが2000年頃より150年前のパンジーを復活させたというニュースを聞いたことで、ぜひ作りたいので種を分けて欲しいと連絡したことが縁で、今もこうして「花ろまん」さんと関わり続けることができています。
その時のパンジーが「パンセ・ド・ヌーヴォ」と言って、花の大きさが3cm~4cm、秋咲性が乏しく、春はやや伸び気味の草姿。
生産者の立場では本当に面食らう性格の意地悪なやんちゃ坊主でした。
にもかかわらず、その花模様、花色と来たら見たこともない色・色・色の大感動ものでした。
その中から見つけた今で言うところの「タイガーアイ」風の花色をひと株残して種採りしました。
「タイガーアイ」そのものも珍しかったのですが、純黄のベインでなかったのが幸いして赤や紫が次の世代で出てきました。
その中の紫を進めたのが12108で4世代めです。
赤色も変異が出ました。
気温や日射量で黄色が出てしまいますが、これはこれで良いと考えています。
今後「ノスタルジア」と交配したら面白いものができてくることでしょう。
トーホクの「クリスタルマーメイド」も出荷終わりに面白いものが残ります。それらを種採りして選抜したものが12112です。
F3ですがややまだ変異が出ますので母親ではなかったようです。
水色系の品種ですが、よく茶色やグレー色が出てくるのでやや母親もしくは父親が安定していないのかもしれません。
とにかく、こんな面白い系統をもっといるトーホクというメーカーとそのブリーダーに脱帽。
その不安定なところで、
茶色の濃いものを選んだのですが、こげ茶色の面白い花色です。しかも嫌味のない赤系の発色です。
花は6~7cmでいわゆるパンジーサイズの定番です。
「ののはなイエロー」 X 「ののはなブルー」の後代でブルーの強いものを残して選抜中です。青色は固まってきましたが、春になると上のように色あせてしまいます。
でも水色で案外美しいですよ。
旧「ののはなブルー」がイエローに比べ開花が遅かったのでイエローの血を入れたというわけです。
その過程で思わぬ色も出てきました。
それがこれです。
「ミニモルフォ」よりもさらに小さい「ミニミニモルフォ」
さて正式にはなんという名前にしましょうか?
花の大きさはまさに「ののはなブルー」と「ののはなイエロー」にぴったんこ!
種採りがうまくいけば人気になるでしょう。