民間 大水滸「金鎗将、陽谷県にて湯隆を救う」その4 | 水滸伝ざんまい

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悪しからずご了承ください。

 

徐寧は、「鍛冶屋」という言葉が気になった。

かれの従弟の湯隆は、鍛冶を生業にして

世間を流れ歩いていたからだ。

 

店員たちが話している事件と、

湯隆がなにか関係しているのかもしれない。

なにしろ義侠心のある男だから。

そう思った徐寧は、注意して聞き耳を立てたが、

かれらは別の話を始めてしまい、

それ以上のことはわからなかった。

 

次の日、徐寧は急いで朝食をすませると、街へ出かけた。

大通りに沿って足の向くまま東へ進み、

城の東門を抜けると、一軒の寺院の前に出た。

 

徐寧が寺の扉を押しあけて中に入ると、

中庭の落ち葉を掃いていた老道士が

愛想よく声をかけてきた。

「お前さまは旅のお方のようじゃが、何か御用がおありですかな」

 

 

一軒の寺にたどり着いた徐寧。

ここで、湯隆についての新しい情報は手に入るのか?

この続きは、また次回で。