なんちゃって翻訳は、まず全文を訳してから、
文章の流れや日本語の言い回しをチェックするため、
時間をあけて何度も読み直しをします。
なので、訳し終わった物語の全文がいくつかあり、
その中から掲載するものを選んでいます。
渡し守の張横、蛇退治の解宝と、
庶民出身のメンバーが続いたので、
今回は元官軍の好漢にしようと思い、
悩んだ結果、金鎗将 徐寧になりました。
まずは登場人物の紹介から。
金鎗将 徐寧
序列18位の好漢。
駒田訳では、あだ名が「金鎗手」だが、
この物語では「金鎗将」となっている。
東京で禁軍の金鎗班の師範をしていた。
天下独自の金鎗法と鈎鎌鎗法を習得している武人である。
金銭豹子 湯隆
序列88位の好漢で、徐寧の従弟にあたる。
博打で身を持ちくずし、世間を流れ歩いているが、
腕の立つ鍛冶職人である。
小温侯 呂方
序列54位の好漢。
元は生薬をあつかう商人だったが、
もとでを失って郷里に帰れなくなり、
対影山で山賊の頭となった。
三国志の呂布にあこがれ、呂布と同じ方天画戟を学び、
赤装束を身につけている。
ここまで紹介したところで、水滸伝マニアの皆さんは、
徐寧と湯隆はいいが、なぜ呂方が登場するの?
と、多少の疑問をいだくはず。
その謎は、物語を読んでいるうちに解けてきます。
これからの展開を、どうぞお楽しみに。