おはようございます。
ZigZagです。
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概要
2014年10月7日にセガゲームスより欧米で発売されたSFサバイバルホラー。日本語版は2015年6月11日。
巨大な宇宙ステーションを舞台に、エイリアンや暴走したアンドロイド、極限状態によって攻撃的になった生存者らから逃げつつ、ステーションからの脱出を目指す。
映画エイリアン1作目と2作目の間の話であり、主人公はエレン・リプリーの娘、アマンダ・リプリーとなっている。
ストーリー
エレン・リプリーの乗る宇宙船ノストロモ号が消息を絶ってから15年後の2137年。
エレンの娘である『アマンダ・リプリー』は、母が行方不明となった星系に赴任し、エンジニアとして働きながらその行方を追っていた。
そんな中、「ノストロモ号のフライトレコーダーが発見された」との情報が舞い込んだことで、アマンダは他のクルーらとともに、現在レコーダーを保有する宇宙ステーション“セヴァストポリ”へ向かう。
しかしステーションへと乗り込む際に事故が発生。
アマンダはなんとかステーションへと到達したものの、他のクルーとは離れ離れになってしまった。
単独で行動を開始するアマンダだったが、彼女はそこで、宇宙ステーションを襲う“完全生物”を知ることになる──
特徴
システム面
◾フィールド
舞台となるのは『セヴァストポリ号』と呼ばれる巨大な宇宙ステーション。企業の方針で放棄されることが決定していたため物資が不足している上、様々な要因でインフラも不安定となっている。
- 非常に規模が大きいものの、殆どのドアには電気が通っていないか封鎖されているため、基本的には指示に従って進んでいく一本道形式。
- 一部のドアは対応した工具があれば開放可能。収集物のコンプリートを目指す場合は、時に遠回りをする必要も出てくる。
◾セーブ
専用の端末を使用するとセーブされる。使用に消費アイテム等は必要ないが、一度セーブするとクールタイムが挟まるので、同一セーブポイントで短時間に連続使用は出来ない。
- セーブポイントが置かれた場所は絶対に安全地帯というわけではなく、しかも使用の際は約3秒の待機時間が発生し、その間は無防備となる。そのため「敵に追われつつ使用」することは現実的ではない。周囲に敵がいる時は使用前に知らせてくれる。
- 詰み防止の為か、リスタート時には1つ前までのセーブまでならば戻してくれる。
◾パスコード
開くのにパス入力を求めてくるドアを開けるのに必要な4桁の番号。
大抵は近くの端末に記載されている。
- 注意点として、このパスコードは「該当端末を調べる」ことでフラグが立つようになるので、攻略サイトでパスを暗記して端末を調べずにコードを入力する……といったことは出来ない。
プレイヤー関連
◾体力
ゲージ式。敵の攻撃や各種トラップ等で減少し、ゼロになるとゲームオーバー。体力を回復するにはアイテム「メディキット」が必要。
最大値を増やしたり、被ダメージを軽減するアイテムはない。
◾装備品
プレイヤーの探索をサポートしてくれる物。ストーリーを進めれば自動で入手出来る物もあれば、自身で設計図やパーツを集めて製作するものもある。
- 武器
- ストーリーを進めていく毎に入手可能。ドアの開閉にも使うマルチレンジのような近接武器の他、リボルバーや火炎放射器といった銃火器も手に入っていく。
- クラフトアイテムとは異なり、弾は拾った分しか使えない。ただ後述する理由により、一部は枯渇してもそこまで問題はない。
- アイテム
- ステーション内に落ちている設計図とパーツを使うことで作成出来る。パーツは所持数が限られているので、無駄なく拾うには効率よくアイテムを作成していく必要がある。
- 体力を回復する「メディキット」や、広範囲に大ダメージを与える「パイプ爆弾」、音を発して敵を誘導する「ノイズメーカー」等、幅広いものが揃っている。
- 動体探知器
- 動いている生物を探知するレーダー。人は勿論のこと、アンドロイドやエイリアンもきちんと表示し、一番近い存在の距離もある程度教えてくれる。ロッカーやオブジェクトの下に隠れている時も使用出来る。
- 簡易的ながら、目標地点までのナビゲートもしてくれる。しかも現在地から目標までの真っ直ぐな経路ではなく、目標地点までのルートを教えてくれる便利な機能付き。
- ただし「ボタンを押している間しか使用出来ない」「使用中はダッシュや武器の使用不可」「平面でしか表示しないので上下の区別がつかない」「視界の焦点がレーダーになる(切り替えは可能)」「表示するのは自身の前方のみ」「使用中は音が鳴る」と、デメリットも存在している。特に使用中の音は隠れている間も発生しているため、近くに敵がいるときに使用してしまうと居所がバレてしまう。
- アクセスチューナー
- 端末のシステムに介入する機器。対応する端末を調べると自動で使用する。
- 使うとミニゲームが開始される。どれも事前説明がないものの、直感的に分かるものばかりなので、落ち着いてやればクリアは簡単。
敵
◾エイリアン
原作や当ゲームの顔のクリーチャー。見た目は原作を踏襲しつつ、ゲーム性に沿ったアレンジが成されている。
原作で“完全生物”と名打たれた通り、ほぼ全ての攻撃が通用せず、絶対に倒せない敵。例え攻撃が通ったとしても一瞬怯むか撤退するだけで、何度でも襲撃してくる。
なおかつ脚がプレイヤーより速く、捕まる=即死でもあるため、基本的に「見つかったら死」と思っていて差し支えない。
- 普段は一定エリアを捜索→天井ダクトで移動を繰り返しており、その最中にプレイヤーを視認、或いは大きな音を聞くと、その場に急行してくる。迂闊にダッシュしようものならあっという間に距離を詰めてくるので、エイリアンが出現するチャプターでは歩きやしゃがみ移動が必須。
- 逆に態と音を立てることで陽動することが可能。エイリアンは音の発生源で暫く佇むので、短時間ながら気をそらせる。
- プレイヤー以外の人間がいる場合はそちらも襲撃する。特に大抵の人間はプレイヤーを見つけると銃撃してくるので、その音に反応して勝手に殲滅してくれることも。
- ときおり天井ダクトに潜み、下を通過するプレイヤーを強襲する手法も取ってくる。遭遇すればもちろん即死。潜んでいるダクトからは唾液が垂れてくるので下を通らないように立ち回る必要がある。
- 特筆すべきは“学習する”点。プレイヤーの行動によってエイリアンの動きが複雑化し、エイリアンを撒く際に「ロッカーやダクトに隠れる行為」を多用していれば中まで調べるようになり、「投擲物を投げて陽動する行為」を使っていれば周囲や投げた元を探してくる。
- 一部攻撃では怯んだり撤退するが、何度も続けるとこちらも学習し、撤退どころか怯みすらしなくなる。そのため有効だと思って乱発すると後が辛くなるので、できる限り隠密行動することが非常に重要。
- 厄介な特徴として“エイリアンに襲われない”という性質を持っている。そのため同時に出現するチャプターではアンドロイドを倒そうと銃を鳴らした途端にエイリアンが襲撃してくるため、迂闊な戦闘は厳禁。
- エイリアン同様、他の人間も攻撃対象なので、気付いたら勝手に殲滅してくれていることも。
- 基本的にエイリアンやアンドロイド同様、物音等で陽動出来る上に他に比べて耐久力も低め。ただし出現する際は複数人いることが多く、射撃の精度も非常に高いので、遮蔽物がないと瞬く間に蜂の巣にされる。
- 集団かつ遠距離攻撃持ちと厄介に思える存在だが、アンドロイドやエイリアンには敵として認識されているため、同時に出てくるシーンでは知らぬ間に全滅していることも。
感想
良かった点
◾エイリアンの齎す圧倒的恐怖
プレイヤーは随所で武器を入手出来るが、当のエイリアンには殆どが無力であり、当てても怯ませることすら適わない。
反面こちらは捕まると反撃すら許されずに即死なため、エイリアンの“圧倒的強者感”と“逃げることしか出来ない”仕様が上手く噛み合っており、最上級の恐怖を演出してくれる。
- 一応とある武器ならば追い払うことは可能。しかしエイリアンのは学習していくので、その方法にばかり頼ってしまうと何れは一切効かなくなってしまう。とはいえ使わなくてはやられる状況は随所で起こり得るため、そのジレンマもまた恐怖へのスパイスとなっている。
- さらに言えば、この学習する仕様によってサバイバルホラーでよく見受けられる「前半は怖いが、後半は潤沢な武器で対処可能」という“ホラーの薄まり”が起こり辛いのも良い点。
- 本来なら敵である他の生存者も、プレイヤー同様に為すすべなくエイリアンに屠られていく。その光景もエイリアンが「どう足掻いても勝てない」存在だと強調し、一層の恐怖感を煽っている。
- 大きなラップトップ、軋み音を立てながら開閉するダクト、オープンリール式のレコーダー等、1979年に原作が出たことを想起させるレトロフューチャーな小道具が目白押し。懐かしさを存分に感じさせてくれる。
賛否点
◾エイリアンの登場が遅め
本作の顔であるエイリアンだが、実際に敵として登場するのはチャプター3以降と遅い。それまでは生存者かアンドロイドが相手なので、少しもどかしさを感じるかもしれない。
- とはいえ、そこを過ぎれば嫌というほどエイリアンと出会える。彼(?)の勇姿を拝みたければ、我慢して進めよう。
残念な点
◾指示内容が単調
サブミッションは一切ない一本道なストーリーであり、なおかつ指示される内容がどれも類似しているのでやや単調気味。
- 基本的に「電力の復旧」「アクセスチューナーでドアを開く」といったものが多くを占めている。他の指示ももちろんあるが、数の差は歴然。
- 演出の盛り上がりにも欠けており、爽快感があるかと聞かれたら微妙という他ない。ホラーという雰囲気を壊さないようにする配慮にも取れるが、もう少し工夫が欲しかったところ。
アイテムの取得、ダクトやロッカーに入る時のボタン反応距離に癖があり、なかなか反応してくれないことがある。
- 特にロッカーやダクトは密着しているとボタンが表示されず中に入れないので、敵から逃げている時などの緊急時には死活問題。最悪、持たついている間に捕まりゲームオーバー……なんてことも起こり得る。
◾原作を知らない人には分からない面白味
没入感を与えてくれる舞台である一方、原作を知らない人にはその点が伝わりづらく、不便さのみが際立ってしまう。
まとめ
エイリアンファンのためのゲーム。
エイリアンを知らない人からすれば、倒す事が出来ず、発見=死という理不尽な存在から逃げ回るだけのホラーゲームです。
難易度自体も高く、少しでも音を鳴らしたらエイリアンがこんにちは。銃をぶっ放せば、多種多様な即死モーションを拝むことになります。
仕様も不便なものが多く、そこかしこにあるオマージュも、原作未視聴の人からしたら?しかないですね。
ホラーゲーム故に致し方ありませんが、爽快感に乏しいのももったいないかなと感じました。
ですが、原作を知っているorファンならば満足のいく出来栄え。
リプリーが体験したエイリアンの圧倒的強さと怖さを、存分に味わうことが出来ます。
更には「絶対に倒せない」「学習する」仕様によって、ホラーゲーム特有の“後半は全く怖くない”という現象にあうこともありません。
というか、純粋なホラーゲームとしても十分怖い。
アイソレートビューということもあり、ドタドタと足音がしたと思えば、死角から突然飛び出してくることも。ヒェッ
難しめですが難易度選択が可能なので、自信がない方はEASYモードでやると進めやすいかもしれません。
エイリアンに興味がある&知っている&ファンの方は、一度プレイしてみてはどうでしょうか。
◾こんな人にオススメ!
・エイリアンシリーズ(特に一作目)が好きな人
・難易度高めなゲームをしたい人
・怖いホラーゲームをしたい人
◾こんな人には合わないかも…
・エイリアンシリーズを知らないor見たことない人
・爽快感を求める人
・酔いやすい人
それでは本日はこのへんで。
おしまい。