平和の軸線 | ヒロシマ平和公園の四季 第2部

ヒロシマ平和公園の四季 第2部

原爆投下により広島の街は「ヒロシマ」に変容しました。その悲劇から70年あまり平和な町に復興しました。しかし、平和公園には「ヒロシマのこころ」が息ずいています。四季の移ろいとともに語り継ぎます。

広島市の平和記念公園には南北方向に1本の軸線が存在します。この「平和の軸線」は、丹下健三さんの設計により、平和記念資料館本館、原爆死没者慰霊碑、原爆ドームを一直線に結ぶものです。この特別な配置は、視覚的に慰霊と世界恒久平和への願いを表現しています。平和記念公園の地面には、かつて本塁と投手板のあった位置を示す碑もあります。この場所は、戦後の苦楽を市民が広島東洋カープと共にしてきた聖地でもあった。(現在はピースプロムナード)。広島市の景観計画では、この南北軸線上の眺望景観を次世代に引き継ぐべき大切な存在として育んでいます。平和の軸線は、広島市を象徴する重要な要素となっています。