実録外伝大阪電撃作戦(十一)わいらの目的 | 俺の命はウルトラ・アイ

実録外伝大阪電撃作戦(十一)わいらの目的

 『実録外伝 大阪電撃作戦』

 映画 92分 トーキー 

 カラー 白黒静止映像あり

 昭和五十一年(1976年)一月三十一日公開

 製作国 日本

 製作   東映京都

 企画   日下部五朗

       田岡満 

       橋本慶一

       奈村協

 脚本   高田宏治

 

 撮影   増田敏雄

 音楽   津島利章

  照明   北口光三郎

 録音   荒川輝彦

 美術   佐野義和

 音楽   津島利章

 監督補佐  牧口雄二

 

 編集  堀池幸三

 記録  石田照

 装飾  柴田澄臣

 背景  西村三郎

 装置  温井弘司

 助監督 萩原将司

 

 擬斗  上野隆司

 美粧  田中利男

 結髪  明田多美枝

 スチール 中山健司

 衣裳  高安彦司

 演技事務 森村英次

 進行主任 俵坂孝宏 

 

 

 出演者

 

松方弘樹(安田寿行)

 

 

室田日出男(趙宗源) 

野口貴史(前田茂)

大前均(催浩哲)

 

監督 中島貞夫

 

 

 

 ☆☆☆

 平成十二年(2000年)一月二十六日

 十三東映にて鑑賞

 画像・台詞出典 『実録外伝 大阪電撃作戦』

 日本映画専門チャンネル放送版

☆☆☆

  台詞の引用・シークエンスの考察は、研究・

 学習の為です。 
 東映様にはおかれましては、ご理解・ご寛

恕を賜りますようお願い申し上げます。

 引用文・筋の紹介で暴力描写・暴力シーン

について言及します。ご了承下さい。

 ☆☆☆

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  双竜会において会長の趙が、前田・崔や他

の幹部と独断で山地襲撃を安田の行動を注意・

叱責する。幹部はバレたら大事やと警戒する

が趙は山地は知っており、何でこんな事したの

かと厳しく問う。崔は双竜会を潰す気かと糾問

する。幹部は石村ともめた時川田組にだけは

手を出すなと注意した筈やと問い直す。

 

  趙「何とか言わんかい?」

 

  安田「会長。あんたらの目覚ましたろと思て

     やったんや。」

 

 幹部の一人が謝れと要求した。

 

  安田「お前等怒る前にもういっぺん昔の事

      思い出さんかい。パチンコやキャバレ

      ーの社長になる為に双竜会こさえたん

      とちゃうで、言うとっけどな、儂もう一度

      山地殺るで。今度は失敗せえへん。戦

      争の準備しとけや。」

 

 幹部は会長に安田の除名を提案する。

 

  安田「除名してもしゃあない。儂双竜会の安田

      で通ってんねん。文句があるならこの場

      で殺さんかい。」

 

  趙「安田、我本気か?」

 

  安田「おう。川田に勝ったら双竜会は日本一や。

     会長。それがわいらの目的やったんちゃい

     まっか?」

 

  ☆原点回帰☆

 

 安田寿行は高山敬に誘われ強大な川田組の幹部山地を

襲い失敗して血が騒いだ。双竜会結成当時の日本一強い

組になりたいという原点に覚醒したのである。

 しかし、親分の趙や前田や崔は川田組と戦って勝てない

ことを痛感している。川田との闘いを選べば、双竜会は潰され

自分たちも殺されることは確定的である。安田の闘魂に賛成

し計画を共にすることは死を意味する。

 パチンコやキャバレーの社長になるために双竜会をこさ

えたんやない。安田はやくざとしての意地を語る。日本一の

親分になりたい。

 小さな力で日本最大の組織に喧嘩を売り戦争を挑む。

本作のテーマはこの下克上の精神なのだ。

 

 松方弘樹が安田の野望を熱く語りその挑戦の精神を

粘り強く明かす。

   

 

 

 

                             合掌