昔、ボランティアでサッカーのコーチをしていた頃
日本代表のオシム監督の練習法を真似たことがあった
敵味方合わせて4色のビブスを着て、パスができるのは
決まった色のひとにだけという制限をつけて試合を行った
この4色のビブスの練習は自ずと顔を上げて味方をさがすことになる
(と言っても小中学生にはなかなかできないが)
また遠くにいすぎて味方からパスが受けられない時は
今の場所を捨ててパスを受けられる位置に自発的に動くことになる
もちろん、動くことによってリスクは負うことになるが
どちらが良いかを常に自己判断することになって
個々の判断力が磨かれる
これはやってみてわかったことだが、なかなか役にたつ練習法だと思われた

オシムさんはいろいろと示唆に富んだ言葉を残していた
日本代表の練習で5対5でゲームをしていた時
彼は片方に1人ゲームに入るようにした
一時的に不公平な状況が起きたのだが、そのままゲームは進んでいった
その練習の終わった後だったか、途中だったか忘れたが
オシムさんは怒った
「不公平な状況になっているのに、何故自分たちも1人入れる
 という選択をしなかったのか?」
「何でも言われたとおりにすることが良いばかりじゃない
  自分たちで考えて決断して行うことが大事だ」

この指摘は今でも心に残っている
言われた通りするのではなく、その場その場で感じたこと
考えたことを覚悟を持って行うということが大事だということだ

この自分自身の判断で何かをするというのは、日本人には苦手なことのようだ
言われたことをすればまずは怒られない(失敗しない?)
その姿勢があらゆる場面でもあるような気がしてならない

オシムさんが去って随分時間が経っている
日本人は彼の示唆に富んだ言葉を覚えているだろうか?
サッカーに限らず、生き方の為になるような言葉は
もう一度、思い出すといいかもしれないと思う