8月2日の太陽 | 星空の歳時記

星空の歳時記

ゆるく・緩くをモットーに、日々移ろう星空などを私流に楽しみたいと思います。

今日も朝からの酷暑で、ベランダは灼熱地獄です。

 

気象庁は、全国の7月の平均気温が統計開始以降最高となり、平年より2.16度高かったとの発表がありました。

都市化の影響の小さい地点での分析とのことで、やはり地球沸騰化は加速度的に進んでいるのかもしれません。

 

今から約6000年前の縄文時代には、今より気温が2℃程度高い時代があり、海水面も今より2~3メートル高く、縄文海進と名付けられています。

 

逆に約2万年前の氷河期の日本付近の気温は、今より3~6℃程度低く、その時の海水面は今より100メートル以上低かったことがわかっています。

その時代の東京湾にグランドキャニオンのような大渓谷が広がっていた様子は、いまも海底地形に残されています。

 

人間が化石燃料を大量に消費し温暖化ガスを放出する以前から、地球規模の気候変動は繰り返されており、これからも地質学的な時間スケールで見れば、変動が起こらないと考える方が非科学的なことです。

 

問題は、不可抗力で起こる長期的な自然変動ではなく、人類の活動で短い期間で地球の気候を変化させてしまうことで、地球に大きな負荷をかけてしまい、結果として人類にも大きな影響が生じることです。

 

宇宙規模の変動は、人類にコントロールは不可能です。

ですが人為的な原因で起こしてしまっている変動は、不可逆的な方向に進んでしまう前に対策を打つことは可能で、今となってはそれは国際政治(外交)の重要な課題・役割だと思うところです。

 

はてさて取り返しがつくうちに、諍いをやめて地球人として団結する日が来るのかどうか、愚かな方向へ進まないことを祈りたいと思います。


翻って本日の太陽ですが、朝から雲量が多く、午前中は撮影が難しい状況でした。

14時過ぎのランチ後に帰宅して、薄雲が消えているのを確認し撮影を行いました。

 

本日は、薄雲もぐっと少なくなり、だいぶコントラストも回復しました。

プロミネンスやダークフィラメント、フレア現象などの太陽面の活動も活発であることがわかります。

その分、太陽からの放射線量も増えていると想像されます。

 

東(右)側にぽっかりと浮かんだプロミネンスを捉えることができました。

西(左)縁のプロミネンスは、小規模ですが明るく、通過光の波長を変えて撮影している黒点の画像にもしっかり写り込んでいました。

黒点画像に写り込むプロミネンスは、経験的に変化の激しい(運動速度の速い)プロミネンスであり、このプロミネンスもそんな予感のあるプロミネンスでした。

 

8月2日の太陽(Hα光)2024年8月2日14:27 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO1000 1/3秒 10mm(35㎜換算46mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) Microsoft フォトで調整・トリミング

 

 

 

同じ撮影画像の調整バランスを変えた8月2日の太陽 

 

 

PSTの透過光幅を調整し撮影した「黒点」2024年8月2日14:25 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO1000 1/5秒 10mm(35㎜換算46mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) 

 

多くの黒点がもうすぐ西に没する位置まで自転してきていましたが、東(右)から多くの黒点群が現れてきており、飽きることのない状況がつづくようです。