梅雨空が戻り、本格的な雨降りの一日になりました。
太陽観察はお休みですので、一連の「クローズアップレンズ・レデューサー」星像比較試験の際にクローズアップレンズ・レデューサーを使用して撮影した天体記録しておくこととしました。
ちなみに成績順はクローズアップレンズNo.3>No.4>No.5≧No.2でした。
前回のNo.5に続いて、今回は「AC-No4クローズアップレンズ・レデューサー」で比較撮影した星雲・星団を掲載します。
No.5に比較して、各収差が改善されているかと思います。
掲載画像撮影条件の共通データは、以下の通りです。
撮影月日・2024年5月10日:対物レンズ・Borg45EDⅡ(D=45㎜:f⁼325㎜:F7.2)
フラットナー・レデューサーの代替としてクローズアップレンズAC-No.4をボーグカメラマウント7000に装着(×0.81:合成f=263mm:F5.8)
焦点からレデューサーまでの距離(d)=59.8㎜
カメラ・Canon EOS X5i:Iso1600:QBPフィルター装着:EQ6赤道儀(ノータッチガイド)
りょうけん座 M3・球状星団(20:19~60秒×5コンポジット・トリミング無)
球状星団 M3 中央拡大
しし座の三つ子銀河(M65、M66、NGC3628)(20:59~60秒×20コンポジット・トリミング無)
しし座の三つ子銀河(M65、M66、NGC3628)中央拡大
おおぐま座 M81-82(21:31~60秒×10コンポジット・トリミング無)
おおぐま座 M81-82 中央部拡大
おおぐま座 M97・ふくろう星雲(21:46~60秒×15コンポジット・トリミング無)
おおぐま座 M97・ふくろう星雲 中央拡大
おとめ座 M104・ソンブレロ銀河(22:10~60秒×15コンポジット・トリミング無)
おとめ座 M104・ソンブレロ銀河(中央拡大)
口径45㎜・合成焦点距離263mmの小口径、流行りのCMOSカメラではありませんが、光害地でも十分形状が認識できました。
45㎜でここまで写すことができるのかと、正直感動です。
これまでに掲載したものより、露出時間の長い銀河などは、淡い部分も浮かび上がり始めていて、1対象に絞りじっくり露出をかけての撮影に期待が膨らみます。
青年時代の夢だった存在をフィルムに収めることが、思い以上に実現できていることが大きな喜びとなり、満足感でいっぱいです。
美しく、神秘的な宇宙を楽しめる時代に感謝です。