「KIND OF BLUE」のことを記事にしたいと思ったら、7年前に記事にしていました。



何回も同じことを言うのは、歳とった証拠ですが、記事にします。


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10代後半の頃、スティーリー・ダンの音楽に魅せられた僕は、友人から「スティーリー・ダンってジャズっぽいよね」と言われたけど、その意味がわかりませんでした。


ジャズっぽい?って何?

最初に何聴こう?


そこで、ジャズの雑誌を購入し、当時一番有名だと言われているアーティストとして、マイルスデイビスを知り、その伝記を読むことにしました。


そして1950年代後半の当時、衝撃を与えたという「KIND OF BLUE」というアルバムの存在を知り、聴くことにしたのです。


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いやー。今聴いても新鮮です。


最初に聴くジャズのアルバムとして、「Kind of blue 」を選んだことは、僕の音楽体験の中でも、一番誇れる選択だったと思います。


10代後半当時の自分を褒めたいし、感謝したいです。



「シンプルな中の本質」「墨絵のような静謐」そんな言葉も浮かぶサウンド。


ただこのアルバムの音楽的な革新性は、コード進行から演奏者を解放したことにある。


一曲目の「SoWhat」

強いて言えば、Dm7とE♭m7だけど、その調性の中で、ソリストが自由に即興演奏を行い、それぞれのイマジネーションをもって個性を表現している。


なのに、サウンド全体として自由と抑制のバランスが効いている。

アンビバレントさも感じる。静と動、冷静と熱気、、、、、、、

マイルスデイビスの世界観が表現されている。


マイルスは、1950年代から、トランペッターというより、優れたサウンドクリエイターであったことがよく分かる。


メンバーもすごい。

ジャズの巨人ジョンコルトレーン

枯葉で有名なキャノンボールアダレイ

そしてピアノはビルエバンス。



このマイルスの世界観は、時代が代わり、演奏メンバーが代わり、サウンドは変わっても、エレクトロニック・マイルスでも聴くことができる。


1960年代後半。

エレクトロニックマイルスの初期の曲。