白肌の長く栗色の髪をした、
いい匂いのわたしが目の前に現れて、
そっとわたしを抱きしめる。
わたしはホロホロと涙がこぼれ、
止まるまで身をまかせた。
がんばったね。
もう大丈夫。と、いい匂いのわたしが言う。
わたしは、遅いよ、もぉ。と言ってまた泣いた。
一体何処をほっつき歩いていたの?
どれだけ心細く苦しかったか…
ほっとして言葉にならない思いがまたホロホロホロホロこぼれた。
わたしは目の前のこの人に、
とにかくただとても愛されている。
そしてわたしもこの人が大好きで、
とても大好きでずっと一緒にいたいと思っている。
それだけがあった。