銀河系の…、
なんとかっていう星が、
今にも寿命を迎えるそうだ。
今にもっていっても、
天文学的に『今にも』は、
1000年以内くらいのことをいうそうで、
人間のタイム感ではピンとこない。
その、なんとかって星は、
地球から650光年先に位置していて、
仮に今この瞬間に死んだのだとしても、
さっきまでの生きた光りが地球に届くのに650光年はかかるから、
肉眼で認識するのは人間にとって遥か遥か先の途方もなく先の話だろう。
でも、天文学的に650光年の距離というのはとてもご近所なのだそうだ。
そんな宇宙に、
わたしたちが暮らすのはたかだか80年くらい。
宇宙から見たら、
蟻のゲップよりも更に短く儚いであろう瞬間を、
どうして穏やかにおおらかに楽しめないものかと、
自分の激しい感受性を呪うのです。