人は進化し続けていると思います。

最近、よく思うことが、足が長くて、スタイルのいい若者が増えたこと。

小顔で8等身くらいな高校生や20前後の若者を見ると、ホントに不思議だな~、と思います。

正座をしなくなったから、
重いものを持たなくなったから、
柔らかい食べ物ばかり食べているから、
等の理由が想像できます。






こちらの本は、生殖、恋愛、知性、健康、老化と、人の一生の進化がまとめられています。



著者ローワン・フーパーさん。

生態学、性選択の理論を学び、つくば国立環境研究所にも在籍していたそうです。



私が気になっていた、女性側の進化の過程が説明されていました。










まず、大体にして、男女の性差があるのは、性競争の結果です。


オスは、自分の資源、自己顕示欲、強さをメスにアピールします。



メスを巡って競争し、子孫を残すために、他の個体よりも秀でている必要があります。

霊長類では、自由恋愛の傾向が強いほど、その愛を結実させる、精液の粘度が高くなるそうです。

他の精液が入らないように、栓をするそうです。



人間の位置付は文化的な慣行が働くため、難しいですね。





男女は別の遺伝子を持っています。


第一子で男児を産んだ場合、多くの産科的な合併症で前兆的なネガティブ要因になる、と、コペンハーゲンの国立病院の産婦人科医が述べています。




どういうことなのでしょうか。



妊娠・出産は、女性に負担がかかります。


「男の胎児を身ごもった時に、胎盤の表面にあらわれる組織タイプに対して、免疫学的な反応をおこしてしまうのだろう。胎児は胎盤からつくられるから、胎児が男のばあいには胎盤は男性特有の組織タイプをもつことになる。母親の免疫システムはたぶん抗体をつくることで対抗しようとしているのだが、もしかすると母親の白血球が胎盤に対抗反応をおきしているのかもしれない」

とのことです。

自然流産や、早産、低体重児、それは免疫の反応なんですね。



まだ謎も多いですが、免疫反応を弱めることで"拒絶反応"すなわち流産の可能性を少なくすることができるそうです。


私自身、二人の男の子を出産しましたが、二人目は早産の低体重児です。


なんらかの免疫反応があったんだな、と感じます。


でも、自分だけじゃない、ごく自然なこと。


リウマチも免疫疾患ですね。









また、更年期障害の項もあります。


古代エジプトやギリシャの記録の示すところでは、女性は50才くらいで月経がとまっていたそうです。

今も51才くらいで、2,3000年前と同じですね。


妊娠5ヶ月目の女の胎児は600万個の卵細胞をもっていますが、誕生時には卵巣内の卵細胞は100~200万個まで減ります。



その後、閉経時にいたるまでに400~500個の卵細胞が排卵され、月経として体外に排出されていきます。



月経が止まることを、更年期障害とし、治療が必要だとされたのは比較的最近のことで、それも主として西欧化された文化圏でのことです。


しかし、ヨーロッパ以外の文化圏では違った見方でとらえています。

タンザニアの狩猟採集民、ハザ族の女性たちは、閉経のはじまりを祝い、更年期の女性は社会の最も重要なメンバーの一員とみなされるそうです。


治療されるべきもの、と、
自然に受け入れられて喜ばれるもの、
意味合いが全然ちがうびっくり

ポジティブワードですね。


いわゆる、ホルモン補充療法は、心臓病や脳卒中、血栓にかかるリスクがわずかながら高くなることが判明しています。


日本ですすめられる大豆製品。

これに含まれるファイトエストロゲンは、体内のいくつかの組織のエストロゲン受容体を活性化する力をもっています。

アメリカ女性に比べて、ホットフラッシュも少ないそうです。

ですが、食品からというよりは、文化的な差異が大きいようですし、脂肪細胞がたくさんある女性は、一般的に残留エストロゲンのレベルが高いと言えるそうです。


老化の項でもありますが、

日本人の、「仕方ない」

沖縄の

「なんくるないさ~」

で、ゆるゆると気にせずに生きていくことが良いようですねニコニコ



言語化するとよく分かります。






アフリカを出発した人類が世界各地に移住しはじめたのは、いまから6万年から4万年ほど前のことでした。

アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アメリカに住むようになります。

異なる人口集団は異なる環境を体験し、自然選択が異なったやりかたで働いた結果、それぞれの集団に特徴的な遺伝変化がもたらされました。


一万人世界のホモサピエンスから、現在は約76億人。


これからも進化し続けるし、退化もするでしょう。


解明されることが楽しみなような、そら恐ろしいような、、、。






ちなみに、いわゆるイケメンが、女性化しているとありました。


狩りが得意で力持ち、ごつい人より、優しそうで、左右対象の顔、仕事のできる人にモテが変わってきています。


男性から見た女性も、いわゆる、バービー人形のようなスタイルが好まれているとか。


これは、女性ホルモンもバービー人形スタイルのほうが高いそうです。


遺伝子的にも、女性ホルモンが多そうで、子孫を残せそうなひとを選んでいるんですね。


これからの時代に必要な遺伝子を、自然選択している私たち。



何百年、何万年先にはどうなっていくのか、気になります。