世襲を否定する父親は最大の好敵手 | 河井晴城の世界最長寿を目指すブログ

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元々投資系のブログでしたが、そのフェーズは超えたので世界最長寿を目指します。130年は生きないと!テーマは「生きる」!!

父親は最大のライバル。

だと私は思っています。

でも、損得感情を除いていちばん敬意を表せる人でもあったりします。

仲が悪いわけではありません。普通に会話もします。

ただ世の中のあらゆるニュースを聞いても、世襲は完全に否定しています。意味がない、そこに成功はない、と。

能力のない実子より、能力のある第三者にチャンスを与える。そういう考え方。

父はどうやら社会で一定水準以上の成功を収めていたようです。

子どもの頃、父が嫌いでした。朝から晩まで働いて、家庭を顧みない。家庭はどうでもいいのか?仕事がすべてなのか?子供は?と、思っていました。

小学生の頃、朝NHKニュースをやっていると、今はフリーでやられているみたいですが村上アナウンサーさんが毎日メインキャスターでテレビに出ていました。その娘さんと私は同い年で小学校で同じクラスでした。

友達のお父さんは毎日朝のニュースのメインキャスター。クラスでは当然注目されます。

当時NHKで野球の実況でも有名な野瀬アナウンサーさんの息子さんたちも同じ小学生の友達。一緒にサッカーやったり、ドラクエやったり。

小学生の頃、みんな同じマンションに住んでいる遊び友達でした。

友達のお父さんはテレビに出ているんです。自分がいくら頑張ってもテレビに出ているとか引き合いに出されると、自分がどうこう以前に勝てなかったんです。圧倒的なメディアの利がそこにはありました。

娘さんや息子さんたちは当時あんまり自己主張が強くなくて、仲良い友達でしたけどね。

自分はどうあがいても目立てない。子どもがテレビの力には勝つことはできない。小学生なりにコンプレックスでした。それと比べれば今はまだ楽ですね。

「うちのお父さんも、テレビに出ればいいのに…」

憎んでいた時期もありましたが。

私も歳を取り、社会に出て。社会はそんなに甘くないということを知りました。

大人になって父の知人とも話す機会があり、色々聞きましたけどね。結局、父は自分より人望がある人なのだなあ、と第三者目線で思い知らされてしまいました。

父も望んで家庭を顧みなかった訳ではない。単純に仕事を前向きに全力でやっていたんでしょう。それを当時理解してあげられなかった自分が恥ずかしい。だから今、私は父を尊敬しています。

社会に出ている第三者として見て、この人凄いなぁ、と。自分が勝てる要素は今のところ一つもないですし。今でも心底凄みを感じるのは、世界で唯一親父くらいですからね。

私が人生において必ず越えなければならない壁。父は最大の好敵手なんです。
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