写真集「ふれる」の中で語った三浦春馬の人生の武器とは? | ame1810のブログ

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 三浦春馬の「人生の武器」とは、一般に意味する秀でたスキルとか何かの資格とか、そういうものではない。彼の意味したものはその人が生きるうえでの揺らぎない人生哲学だったのではないか。

 彼は以前インタビューで、人生の目標は?と聞かれた時、「変に聞こえるかもしれないけれど、よりよく生きること」と答えていた。これが20代半ばで彼がつかんだ「人生の武器」だったのだ。彼は日本人俳優としての演技を磨くために日本の武道や茶道や日本舞踊など日本の伝統芸能について教えを受け、さらに日本の47都道府県を取材し各地に継承されている伝統産業や文化を体験し学んでもいた。

 このように彼が日本の伝統文化や歴史について思索を深めていく過程でたどり着いたものは人間としていかに生きるべきかという哲学であった。

 彼が求めたものは、俳優以前に人間として立派に生きることであった。世の中のために、人が幸せになるために、正しく生きることであった。彼がチャリティイベントに積極的に取り組んだのも同じ考えからであった。チャリティイベントの募金の使途に拘ったのも、世界の恵まれない子供たちに対する愛情からであり、正義を貫くべきという強い信念があったからであろう。

 このような生き方は、芸能界にあっては独特な生き方であり、異端視こそされ、共感者はほとんど皆無であったであろう。

 今年も3月30日に彼の生まれ故郷土浦では、彼の誕生日を祝う花火が打ち上げられることになっている。全国の春馬ファンが寄せた寄付金で音曲付きの盛大な花火が打ち上げられるらしい。

 2020年7月18日に彼が他界してから4年近くの歳月が流れようとしているが、彼に対する想いは薄れるどころか、ますます深くなっている。それだけ彼の人生はファンの心の奥深くに突き刺さっているのだ。彼の存在によってファンは幸せな気持ちになれ、その気持ちはずっと消えることがないのだ。