エレカシ CD Sg.『孤独な太陽/東京ジェラシィ』(2001.03.16発売) | エレファントカシマシ備忘録

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2001年3月16日に25th Sg.『孤独な太陽』(c/w『東京ジェラシィ』)が発売された。

M-1 孤独な太陽
M-2 東京ジェラシィ
M-3 風に吹かれて(Live at “日本武道館”2001.1.4)
 
☆『孤独な太陽』…「日立 世界ふしぎ発見!」エンディングテーマ(2001年1月~
☆両曲ともアルバム未収録のためサブスクなどで音源を聞くことが今のところ出来ない
☆『東京ジェラシィ』…ライブバージョンが2023年3月11日発売の「エレファントカシマシ ライブアーカイブ2007-2017」"新春ライブ2017 2017.1.6 日本武道館(シングル「風と共に」初回限定盤より)"にて聞くことが可能
 
 
『孤独な太陽』について
「今年の初め、休みがあって、生まれて初めてフランスとかに観光旅行に行ってたんですよ。それで一時、にわか西洋礼賛者みたいになって、それで日本に帰ってから、この『孤独な太陽』って曲を聴いてみたらですね、自分で作ったものですけど、“日本ぽくていいなぁ”って、これはこれで存在感のある曲だって思ったんです。でも、『東京ジェラシィ』も大好きで、こっちでも良かったんですけど(笑)」
 
「あー、たぶん、センチメンタルって言葉が恥ずかしくて、ああいう歌い方になったんだと思うんです(笑)僕、急にヘンな間奏を入れたりするの好きで、あと、コード進行とかフクザツにしたりとかも好きで(中略)でもこの曲は、僕の曲にしては平板に、AメロあってBメロがあってって、淡々と過ぎていくんですよ。だから、どこかで破綻が欲しくて、あそこはあんな歌い方になったんでしょうね。」
 
「世の中には、男の子と女の子しかいないな、というのは、あるんですよ。オシベとメシベ…あの、でも、これが活字になっちゃうと、ちょっとハレンチかな、という、それは置いといてですね(笑)まぁ、この歌を“都市生活者の一断面”として考えると、春の夜にぶらぶらと帰ったりすると、東京とか、いい感じなんですよ。(中略)ビデオクリップを丹修一さんに撮ってもらって、その中の自分は生命維持装置に“生かされている”感じで、そういうニュアンスも入れてある曲なんですけどね。それがビデオだと、よりハッキリとしてるというか。なんだかんだ言ったって、男ひとりぼっちじゃ生きていけない、都市生活者における生命体としての男女の、というか…」
(「What's in?」2001年4月号 インタビュー:小貫信昭)
 
「いや、正直言っちゃうとですねえ、SMAPに、プロモーションで持ってこうと思って、SMAP用に作ったんですよ、これ。SMAPが使ってくれるといいなあって思って(笑)。そうしたらやっぱり、彼らの音域じゃないっていうか、もうちょっと素直なものにしたいっていうことで、ダメだったんですけど」
─SMAPが歌えるわけねえじゃん、こんな難しい歌(笑)。
「そうですか、やっぱり(笑)」
─でも、まあそれを自分の歌としてシングルにするということは、その楽曲に当然愛着があるということですよね。
「愛着は非常にありますね、はい」
(「bridge」2001年5月)
『東京ジェラシィ』について
「曲調はかつて好きで聴いてた、'80年代ニュー・ウェーブのテイストを模索したバンド・サウンドっていう感じだけど。歌詞が、今のオレの考え方そのまんまなんです。簡単に言えば、明治維新以降、西洋文化という与えられた土壌の上で生かされつづけてきたにもかかわらず、その選択は正しかったんだと言ってしまえる、東京なり日本に対する近親憎悪や嫉妬。ある意味、この曲は今後のエレカシの方向性を示唆する重要な曲なんです」
(「CDデータ」2001年3月)
 
「いまだに解散しない理由は、音楽が好きだからということにつきるんですが。ストーンズとか立っているだけでカッコイイじゃないですか。そういう存在への憧れは強固にありますね」
(「Tokyo Walker」2001年3月)
 
 
 
 
【雑誌告知】
 
 
この曲を初めて聞いたのは下北沢シェルターのスペシャルライブ(2000.11.14)だった。 
私はどこでこれをやったのか覚えていない。
『今宵~』の後だったようにも思うし、別の個所 だったかもしれない。
それはともかくとして、心地よいポップスだ。(こんな言い方したら誰か怒るかな?)
「男はどうしようもねぇ」といいつつ、憎めない男のロマンチシズムとでも言おうか、宮本の暖かくてやさしい部分が滲み出ている。
男のことは男にしかわからない。「男はいつも涙するのさ」と歌う。
ライブでも宮本はにっこり笑うようになった。
すごく素敵な笑顔。
 
また別のライブでは、
 
やさしく、さりげなく歌う。
聴けば聴くほど、いい曲だ。
そして去年ガストロンジャーで叫んでいた宮本は、一年後にはもうこんなにやさしいバラードを届けてくれる。
すごいとしかいいようがない。
間奏で石君がギターソロ。
やさしいメロディー。
ぶっきらぼうな歌い方を差し込む。
男にしかわからない世界。

 

【公式】MV

『孤独な太陽』

監督:丹修一