ご訪問ありがとうございますニコニコ
 
24時間、365日休まずに動いてくれている心臓。
 
私たちが「心臓、動け~!」と意識しなくても
 
コントロールされた拍動が繰り返されることで
 
毎日を無事過ごすことができています。
 
 
 
 
 
 
ですが、脈がとんだり、急にドクドクドクッと動悸がしたり
 
そのような症状を自覚される方もいらっしゃるでしょう。
 
不整脈は自覚があるものも、無いものもあります。
 
このことについてお伝えしたいなと思います。
 
 
 
 

心臓は血管を通して血液を全身に送り出す

心臓は収縮と弛緩を繰り返すことにより

 

血液を体中に循環させるポンプの役割をしています。

 

これは、心臓内で自動的に発生した電気シグナルを

 

刺激伝導系という電気の回路を使って

 

順序良く心臓全体に伝えることで

 

心臓から血液が送り出され全身へと循環しています。

 

自動コントロールされているなんて

 

良くできた仕組みですよね。

 

 

 

 

 

 

通常は1分間に50~100回の頻度で

 

規則的に拍動しています。

 

この速さの異常や、リズムの乱れを不整脈といいます。

 

 

 

 

 

 

不整脈の症状は?

不整脈が出現すると

 

動悸(どきどきする感じ、鼓動を意識する感じ)

 

脈の結滞感(どくっと脈が飛ぶ感じ)や

 

ふわっと意識が遠のく感じなどの症状を

 

自覚することがありますが

 

反対に、まったく自覚症状がなくて

 

健康診断で偶然見つかることも少なくありません。

 

 

 

 

 

 

不整脈には、危険性がないものから

 

命にかかわるものまでありますが

 

自覚症状の有無と不整脈の重症度は

 

必ずしも一致しません。

 

健康診断でよくみられる不整脈をいくつか紹介しますね。

 

 

 

 

 

洞性不整脈、洞性徐脈、洞性頻脈

 
心臓の電気シグナルは
 
通常洞結節という部分から始まります。
 
洞性とは正常とほぼ同じ意味で
 
拍動が速すぎたり(頻脈)
 
遅すぎたり(徐脈)
 
不規則だったり(不整脈)しているだけです。
 
自覚症状がなければ特に問題とならないとされています。
 
 
 
 
 
 

異所性心房調律、房室接合部調律、ワンダリングペースメーカ

 
名前を見ると、対処が必要?と感じるかもしれませんが
 
電気シグナルの発生場所が、洞結節以外の場所にあるか
 
その場所が絶えず移動する場合の
 
心電図上の用語ですので
 
ほとんどの場合問題とはならないとされています。
 
 
 
 
 
 

心房細動、心房粗動、上室性頻拍

 
拍動がばらばらに乱れる場合は
 
心房細動という不整脈が
 
それよりやや規則的な場合は
 
心房粗動という不整脈が疑われます。
 
大人の方の健康診断ではたまに見つかることがありますが
 
若い方の健康診断ではめったにみられません。
 
上室性頻拍も健康診断で見つかることは稀で
 
たまたま頻拍発作中に受診した場合に限られます。
 
いずれも治療が必要な不整脈です。
 
 
 
 
 
 

上室性期外収縮、心室性期外収縮

健康診断でもっともよく見られる不整脈で
 
若い方の健康診断でも時々見つかります。
 
脈の結滞感を訴えることもありますが
 
ほとんどは無症状です。
 
頻発や連発の見られる場合は精査が必要です。
 
もともとの心臓の病気を伴わない場合は
 
問題とならないものがほとんどですが
 
運動時に増加する場合は注意が必要と言われています。
 
 
 
 
 
 

房室ブロック、脚ブロック

 
刺激伝導系のどこかに
 
障害があるときに見られる波形です。
 
房室ブロックには
 
1度(軽症)から3度(重症)まであり
 
2度の一部と3度は精査が必要とされています。
 
右脚ブロックは
 
心臓の異常を伴っていないことが多いですが
 
左脚ブロックでは
 
心臓の疾患が隠れている可能性が大となります。
 
 
 
 
 
 
 

PR短縮、WPW症候群

心房心室間の伝導経路に近道が存在します。
 
頻拍発作を合併することがあります。
 
 
 
 
 
 

QT延長症候群、ブルガダ症候群

 
まれに致死的不整脈を合併することがある
 
心電図所見です。
 
突然死の家族歴や失神発作の既往がある方は
 
注意が必要です。
 
 
 
 
 
主なものをご紹介しました。いろいろありますよね。
 
注意が必要な所見があったり
 
治療が必要な診断がされた場合は
 
そのままにせずに、医療機関に受診なさって下さいね。