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肺炎になってしまうと
風邪薬を内服してパッと治す
みたいには、直ぐには治りませんよね。
風邪をこじらせたら、気管支炎?肺炎?
でも記事にしてご紹介したことがありますが
感染症によって引き起こされる肺炎は
新型コロナ肺炎、肺炎球菌性肺炎、肺結核など
たくさんあり、マイコプラズマ肺炎を
聞いたことのある方もいらっしゃると思います。
このことについてお伝えしたいなと思います。
マイコプラズマ肺炎って?
マイコプラズマ肺炎は
細菌とウイルスの中間の大きさと性質を持つ
『マイコプラズマ』に感染することによって
引きおこされる呼吸器感染症です。
多くの人はマイコプラズマに感染しても
気管支炎などの軽症がほとんどですが
一部の人は肺炎となってしまい
重症化することもあります。
以前は4年周期で流行していたため
『オリンピック熱』とも呼ばれていました。
現在では1年を通じて流行がみられ
冬にやや増加する傾向があります。
一般的な風邪やインフルエンザと同じように
飛沫感染や接触感染によりうつり
感染から発症するまでの潜伏期間は
2~3週間ほどです。主な症状としては
発熱や全身の倦怠感、頭痛
痰の絡まない乾いた咳が見られます。
咳は熱が下がった後も
2~3週間ほど続くのが特徴です。
初期症状が風邪と似ているため
見分けがつきにくいですが
乾いた咳が続くようだと
マイコプラズマ肺炎の可能性があります。
大人のマイコプラズマ肺炎もある
マイコプラズマ肺炎にかかるのは
14歳以下の子どもが8割とされていますが
大人の方でも発症します。
症状はお子さんとほとんど同じですが
大人の方のマイコプラズマ肺炎には
お子さんにはない特徴もあります。
①弛張熱
症状が長引くことがあります。
ですが、一日中熱が出ているわけではなく
ある決まった時間になると熱が上がり
しばらくするとまた下がるという
弛張熱の現象が見られます。
②湿った咳
マイコプラズマ肺炎の特徴的な症状として
痰のからまない乾いた咳が長く続きますが
大人の場合は、気道の炎症により分泌物が増し
乾いた咳から湿った咳になることがあります。
③症状の悪化
大人は子どもに比べて症状が重くなりやすく
特にご高齢の方は胸に水が溜まる胸水貯留や
呼吸不全を引き起こし
入院が必要になることもあります。
治療や予防は?
普段から手洗いうがいをすることが大切です。
また咳からも感染するので
人込みや閉め切った部屋ではマスクを着用し
しっかり予防しましょう。
感染した場合は、水分や栄養補給に気を付けて
安静にすることが大事です。
軽症ですむことが多い病気ですが
重症化した場合は
入院が必要になることもあります。
咳が長引くなどの症状がある場合は
ガマンせずに医療機関に相談なさって下さいね。
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