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熱がある、咳が出て息苦しい。
肺炎といえば、新型コロナ？
それとも、肺炎球菌性肺炎？…
ウイルスや細菌などの感染症による肺炎以外の肺炎の1つに
喫煙がきっかけで肺炎になってしまうことがあるんです。
このことについてお伝えしたいなと思います。
ある日、10代の男性が受診されました。
「乾いた咳が出て、様子を見ていたら熱も出てきて息苦しいんです。」
新型コロナやインフルエンザの検査は陰性。
家族や周囲に似た症状の人はいないし
家族や周囲に似た症状の人はいないし
原因については、まるで心当たりがないとのことでした。
パルスオキシメーターで酸素の値が低く
肺の聴診で呼吸音に異常が見られたので
血液検査と胸部X-p検査、胸部CT検査を行うことにしました。
画像所見から肺炎が認められ
低酸素状態も強かったため、入院していただくこととしました。
抗菌薬を投与してみましたが、あまり効果は見られません。
血液検査では好酸球という白血球が増えていて
これはアレルギーの時に増加することがあることで知られていますので
アレルギーの原因になるような出来事がなかったかをよく聞くと
友人に勧められて初めて喫煙したそうです。
症状が出たのは、その約2週間後でした。
急性好酸球性肺炎だろうと病気を絞り込み
気管支鏡検査などの詳しく検査ができる呼吸器内科のある病院に
紹介し転院していただきました。
気管支鏡検査など検査の結果、急性好酸球性肺炎と診断され
ステロイドの治療が開始となり、速やかに症状は改善しました。
急性好酸球性肺炎って？
一般的な肺炎は、細菌やウイルスによる感染で起こりますが
この肺炎は菌が原因になっているわけではなく
人にうつることもありません。
アレルギー反応によって引き起こされ
アレルギーの原因になるものを吸い込むことで
病気になってしまうと言われています。
若い人に多く、タバコを吸い始めて数週間で
発症することが多いと言われています。
タバコ以外でも
急性好酸球性肺炎になってしまうこともありますが
やはりタバコがよく知られているように思います。
タバコは、はじめから吸わないでおくのが１番だと考えます。
モチロン喫煙者の方の卒煙(禁煙)も応援しますよ！
