タバコを止めて数日経ったくらいから
ニコチンは
このセロトニンなどの神経伝達物質と
似たような働きをするので
喫煙すると気分が落ち着くような感覚に陥ります。
ですが
ニコチンに精神安定を頼りきりにしてしまっている
喫煙されている方の脳は、タバコを止めても
すぐにはセロトニンがうまく生成できずに
他の脳内物質とのバランスが
とれなくなってしまいます。
うつ病など心の病気を抱えている方の
喫煙率が高い理由は
タバコには一時的に気分をスッキリとさせる効果が
あるためと言われています。
このことから
心の病気を抱えている方は
タバコに依存しやすい傾向にあるとされています。
喫煙そのものも
自分自身のセロトニンなどの生成低下を来しますので
うつのリスクを高めてしまう可能性があると考えます。
うつ病などの心の病気を抱えている方が
医療機関を受診すると
まずはうつ病などの心の病気そのものの治療が
重点的に行われると考えます。
未来の健康リスクよりも
今、目の前にある心の病気の症状に対しての
治療が優先されるからでしょう。
また、卒煙(禁煙)チャレンジをすると
ニコチン離脱症状により
病状が悪化しているように見えます。
確かに、卒煙の成功まではツライ道のりです。
ですが
うつ病をはじめとする心の病気の患者さんにも
禁煙支援は必要なものと考えます。
うつ病など心の病気を抱えている方で
禁煙する場合は、1人で取り組むのではなく
医療機関で禁煙治療を行うことをオススメします。
禁煙治療を受ける場合
かかりつけの心療内科や精神科の医師と
禁煙外来の医師とで連携を取ることが
非常に大切です。
かかりつけの心療内科や精神科の医師で
禁煙治療も診療OKということなら
それも良いと考えます。
かかりつけの心療内科や精神科の医師に
禁煙の希望があればご相談してみてください。
一般的には、病状が安定している時に
禁煙治療を始める事になると思われます。
禁煙治療を行うと
うつ症状が悪化することがありますので
状態を見ながら
禁煙治療を継続するかどうかの判断を
していくようになるでしょう。
症状の悪化があれば
禁煙治療を中断せざるを得ないと考えますが
1年経てば再治療可能ですので
かかりつけの心療内科や精神科の医師と
ご相談しながら
良いタイミングが訪れるのを待つようになさって下さいね。