ご訪問ありがとうございますニコニコ
 
ご自身や身近な方で
 
ノドが痛くなって熱が出やすい方はいらっしゃいますか?
 
痛みで飲み込みにくくなりますし
 
高熱になると寒気やだるさも伴うことが多いので
 
大変だと思います。
 
こういうことが、たまに起こってしまう程度であれば
 
何とかなるかもしれませんが
 
繰り返す方がいらっしゃいます。
 
このことについてお伝えしたいなと思います。
 
 
 
 
ふだんは何ともなく普通に生活しているのに
 
急にのどが痛くなって高熱が出て
 
生活や仕事などに支障が出る方がいます。
 
口をあけるとのどの奥に左右1対の口蓋扁桃があります。
 
その口蓋扁桃が赤く腫れたり
 
膿がついたりしている状態が扁桃炎です。
 
口蓋扁桃が大きいと扁桃炎になりやすいから
 
手術でとってしまったほうがよいと思っている方も
 
いらっしゃるように感じますが、実際はどうなのでしょう。
 
 
 
 
 

繰り返す扁桃炎…習慣性(反復性)扁桃炎

ノドの奥には、口蓋扁桃、咽頭扁桃、舌扁桃や

 

孤立リンパ濾胞と呼ばれるリンパ組織が集合していて

 

外部からの病原体の侵入に備えています。

 

これらの組織は自らが炎症を起こすことで

 

さらに重症の呼吸器や消化器感染症を防いでいます。

 

このことから「生理的炎症臓器」とも呼ばれていますが

 

あまり過敏に反応するようになると

 

逆に日常生活に支障が出てしまうことがあります。

 

 

 

 

 

 

一般的に年間4回以上高熱や咽頭痛で

 

登校・出勤を控えなければならないような場合

 

あるいは年間で欠席・欠勤が2週間以上もある場合は

 

反復性扁桃炎あるいは習慣性扁桃炎といい

 

扁桃摘出術の対象としてよいことになっています。

 

また、扁桃炎を繰り返しているうちに

 

腎炎や皮膚疾患を起こすことがあります。

 

これらの病気も扁桃摘出術により改善する場合が少なからずあります。

 

 

 

 

治療は?

私も外来等で治療を行っていますが
 
扁桃炎の治療は内服や点滴などで行います。
 
繰り返す場合も扁桃炎としての治療だけならば同様です。
 
生活や仕事などに支障が出るような
 
習慣性(反復性)扁桃炎の場合は
 
扁桃摘出術の実施について検討していただく必要があるので
 
患者さんの了解が得られたら
 
耳鼻咽喉科に紹介しています。
 
扁桃摘出術自体は耳鼻咽喉科で行われていますが
 
入院必要な手術となりますので
 
対応できる医療機関はご確認いただく必要があると思います。

 

 

 

 

 

 

習慣性(反復性)扁桃炎はお子さんに多いと言われていますが

 

成人されてお仕事されている方にもいらっしゃいます。

 

たまにノドが腫れて熱が出るくらいならよいのですが

 

回数が多い場合はガマンしないでください。

 

かかりつけ医や耳鼻咽喉科にご相談くださいね。

 

 

 

 

 

気管や肺などの呼吸器と鼻やノドの病気の記事です。

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