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ある日受診された患者さんがおっしゃいました。
 
「風邪気味だな。と思っていたら、しゃべりにくいし目が閉じれなくなってしまったんです。」
 
「ん?風邪で顔の筋肉が動きにくい?」
 
それって、もしかして…。顔面神経麻痺(ベル麻痺)?
 
このことについてお伝えしたいなと思います。
 
 
 

 

末梢性顔面神経麻痺の原因は?

末梢性顔面神経麻痺の症状の始まり方には

 

大きく分けて3種類ありますが

 

今回の患者さんの例で取り上げたものをご紹介します。

 

ある日突然『朝起きたら顔が動かない』

 

『気がついたら顔が曲がってきた』という麻痺です。

 

最も多いのは、ウイルスが顔面神経に感染して生じるもので

 

『ベル麻痺』とか『ハント症候群』と呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

症状は?

うまく笑えない、口を閉じることができない

 

顔が左右非対称に見える、といった症状が出ます。

 

また、まぶたの開閉がうまくできなくなることで

 

目が異常に乾いたり、額にしわを寄せられなくなったり

 

することもあります。

 

 

 

 

 

 

また、顔面神経には味の情報を伝えたり

 

涙の分泌をコントロールしたりする働きもあるため

 

味覚に異常が出る、涙の量が減るといった症状が

 

見られることもあります。

 

 

 

 

診断や治療は?

問診できっけになった出来事の有無

 

についてお聞きしたり

 

『笑えない』とか『口から食べ物がこぼれる』といった

 

自覚症状を確認するほか

 

まばたきをする、口角を外側へ伸ばすなど

 

顔のさまざまな部位を動かして

 

麻痺があるかどうかを調べます。

 

視診では、顔のゆがみなど

 

特徴的な症状がみられるかチェックします。

 

 

 

 

 

外来に受診された患者さんがに

 

顔面神経麻痺(ベル麻痺)が疑われた場合

 

耳鼻咽喉科に紹介しています。

 

耳鼻咽喉科ではさらに詳しい検査が行われます。

 

ベル麻痺、ハント症候群の場合は

 

一般的には顔面神経のむくみを取るステロイド治療と

 

ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス剤による治療が行われます。

 

発症してから時間が経ってしまうと

 

元の状態に戻りにくくなる場合があるので

 

早い段階での診断や治療が大切と言われています。

 

 

 

 

 

脳梗塞などの他の病気でも

 

このような症状が起こることがあります。

 

気になる症状があればそのままガマンせずに

 

1度、医療機関に受診なさってくださいね。。

 

 
 

 

 

 

 

 

この病気のサインがこんな症状なんですか!?

たいしたことないとそのままにしないで下さいね。

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