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普段の診療で患者さんを診察する際に
 
見える範囲で皮ふを観察しますが
 
思ったよりも多くの方に
 
乾燥でカサカサして湿疹が所々にある状態が見られます。
 
少しお話を聞くと
 
「小さいころ、アトピーでした。」とか
 
「肌は乾燥しがちです。」などというお返事が返ってきます。
 
症状のひどい方は皮膚科で治療を続けていらっしゃいますが
 
ご本人が気にならない程度の場合は
 
そのままになさっていることが多いようです。
 
 
 
 
 
 
アトピー性皮膚炎と言えばお子さんの病気
 
というイメージがあるかもしれませんが…。
 
このことについてお伝えしたいなと思います。
 
 
 
 

アトピー性皮膚炎って?

 
良くなったり悪くなったりを繰り返す
 
かゆみのある湿疹を特徴とする病気です。
 
アトピー性皮膚炎が一番多くみられるのはお子さんです。
 
約80%の患者さんは5歳までに症状があらわれますが
 
最近は成人のアトピー性皮膚炎が増えてきているそうです。
 
 
 
 
 

アトピーという言葉は

 

「不思議な、奇妙な」を意味する

 

ギリシャ語のアトピアがもとになっています。

 

この言葉どおり、残念ながら

 

いまだに病気の全体像がはっきりとはわかっていません。

 

一般的には乳幼児の頃に始まり

 

10代に入ると自然に良くなっていくと言われていますが

(幼児のアトピー性皮膚炎の90%以上が小学生、中学生までに治ると言われています)

 

実際には発症する時期も乳幼児期だけでなく

 

小児期や大人になってからの発症もあり

 

その経過も完全に治ってしまう方や

 

再発する方、長年にわたり症状が続く方などが

 

いらっしゃるようです。

 

 

 

 

 

 

大人の方でよく見かけるのは

 

首、ひじの裏側などに

 

赤い発疹や盛り上がった発疹が出来ている状態です。

 

その他、皮膚のきめがあらくなってゴワゴワした状態になったり

 

乾燥肌の状態の方も見かけます。

 

かゆみをともなっているようで

 

引っかき傷が残っていたりします。

 

 

 

 

 

 

普段のスキンケアが大切

 

・スキンケアが基本

 汗、汚れなどがついたら、そのままにせずにすぐ洗い流しましょう。

 

 

 

 

・原因を除去(アレルギーの元になるものを身近に置かない)

食べ物、花、ペット、カーペット など

 

原因となるものがあれば避けるようにしてください。

 

 

 

 

・必要な場合は適切な治療

 

飲み薬やアレルギーを予防する薬に

 

かゆみを抑える薬、塗り薬、保湿剤の他にも

 

化膿している場合は抗生物質が入っている軟膏

 

ステロイド剤など症状によって使い分けします。

 

 

 

 

 

完全に治るのがなかなか難しい病気ですが

 

薬で症状を和らげたり、工夫でかなり改善できると言われています。

 

気長に肌の状態を整えていきましょう。

 

 

 

 

ただの乾燥肌だから
 
とそのままにしていませんか?
 
気が付かないうちに悪化していることがあります。
 
スキンケアを行いつつ、気になる症状があれば
 
1度医療機関に受診なさってくださいね。
 
 
 

 

 

 

 

 

体に起こる困った変化は気になりますよね。

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