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感染症診療や院内感染対策がご専門の
沖縄県立中部病院の高山義浩先生がYahoo! ニュースへ投稿されていました。
記事の本文の一部分だけ引用、改変してお伝えします。
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マスクを着用するのには、「感染している人が飛沫をまき散らして、周囲に感染させないため」という目的と、「その飛沫を吸い込んで、自分が感染しないため」という目的とがあります。
飛沫をまき散らさない効果はある程度期待できますが、横から空気は入りますので飛沫を吸い込まない効果は限られてしまいます。
エアロゾル感染も疑われている新型コロナでは、効果は限定的でしょう。
もちろん、マスクを着用したほうが感染予防効果はあります。
ですがこのような理由で、マスク着用での感染予防効果には限界があるので、このことを確認した上でお話を進めていきたいと思います。
幼いお子さんがマスクを着けることのリスクって?
・接触感染のリスクが増えてしまう
新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫だけではありません。接触感染もあります。
子供はいろんなものを触るのが仕事のようなもので、その手は汚染されている可能性が高いのです。
また、マスクを着用させていると、それが気になってマスクや顔を頻繁に触るようになってしまうこと。
こうなると接触感染のリスクを高めてしまっているのです。
・熱中症などのリスクが増えてしまう
これから湿度の高い梅雨の季節になり、やがて夏の訪れとともに熱中症のリスクが高まっていきます。
公園に出かけることもあると思いますが、こういったときにマスクを着用させるのは大変危険です。
幼児はとくに、体温を調節する能力が発達していません。
汗をかく機能が未熟なので、体温を下げるのに時間がかかってしまうのです。
子供にとっても呼吸は体温調節の大事な機能なのです。
(汗をかけないイヌが呼吸で体温調節していますよね?それに似ていると思ってください。)
鼻や口をマスクで覆ってしまうことは、熱中症のリスクが高くすることだと理解してください。
子供は体重に比べて体表面積が広い分、気温など周囲の環境の影響を受けやすくなっています。
とくに幼児は、身長が低いために、地面からの照り返しの影響を強く受けます。
大人が思っている以上に、子供たちは暑さを感じています。
ただ、それでも水が飲みたい、休みたいと言えないでいるかもしれません。
せめて、夏の野外ではマスクを外してあげてください。
もうひとつ、布マスクをつけているお子さんが多いと思いますが、汗をかくと濡れてしまいます。
そうすると目詰まりしてしまって、呼吸を苦しくしています。
というわけで、屋内であっても汗をかくような運動をするときは、マスクを外させるように注意していただければと思います。
マスクは予防に有効なアイテムですが、接触感染の原因にならないよう適切に扱えること、苦しくなったときに自ら外せることなど、基本的なことができるようになってから着けさせるのが良いと思います。
子供の着用を一律に求めるのではなく、それぞれのお子さんの発達段階、あるいは基礎疾患の有無などを見据えて、マスクを着用させるかどうかを個別に考えるようにしてください。
互いを尊重しあいながら、協力しながら、豊かな暮らしが続けられるようにしていきましょう。
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そのほか、幼稚園や保育園の感染対策や手洗いの重要性などについてアドバイスされていました。
マスク着用は大事なことですが、何が何でもマスク!と小さいお子さんには無理強いしないほうが良いのかな。と思います。
じっくり読みたい方はこちらです。
高山義浩先生 お子さんのマスク着用について 安全に使いこなすために Yahoo!ニュース
世界中で感染の拡大が続いている状況です。
日本でも新規の患者さんの増加が
見られている地域があります。
終息にはまだ時間がかかると思われますので
皆様これからも冷静に対処されるよう
よろしくお願いします。