逮捕から13日目


倒れて頭をぶつけた日以来目眩が激しい。

寝ようと横になる時や、目が覚めて体を起こす時など、頭の傾きが変わると目眩がする。
普通にしていても目眩が時々する。
たいてい直ぐに治まるのだが、頭をぶつけた後遺症か?
いや、そもそも倒れた原因は何だったんだと不安になる。

とにかくまた、倒れたり、こけたりしないように気を付けないと。



午前9時20分
担当さん『208番、調べです』
『頭をぶつけたとこ大丈夫ですか?』
『頭が痛くなったら刑事さんに言うて痛み止め飲みに降りてきて下さいね。』

一番優しい担当さんが、そう言ってくれた。

私は取調べに行く前に頓服を飲ませて下さいとお願いした。

またM刑事が出てきたりして、精神面を攻撃されると思ったからだ。



取調べが始まった。

またSDカードの話だ。
所有権放棄した方が身のためだ、所有権放棄すれば罪も軽くなると遠まわしにK刑事が言って来る。


何を言われても無言を貫いた。


K刑事の顔がイライラした表情になって行く。


『喋らんと話が進みませんよ!』


もう、とっくにおかしな方向に話が進みまくってるやん…


午前中、私は無言を貫いた。


午後は犯行状況を再現した写真を撮ると言われ、午前中の取調べは終わった。



13時32分
私は呼ばれた。

留置場を出て、すぐ隣にある道場に連れて行かれた。

そこには、学校の体育館などにあるようなマットが敷かれていた。
その隣にはダミー人形が置かれている。

そのマットを布団と見立てて犯行状況を再現するらしい。

そこには刑事一課のK刑事、M刑事、それに生活安全課の刑事が一名、写真を撮る警察官が一名、担当さんが一名、合計5人の警察官が居た。

それだけでもの凄い威圧感だ。



まずは彼女の肩と腕を掴んだ状況でパシャリ。

布団に押し倒したところをパシャリ。

馬乗りになったところをパシャリ。



次に首を締めたところを再現しろと言う。
取調べでは認めてしまったが、実際には首を絞めたりしていない。

どうするべきか考えているとM刑事の怒号が道場内に響き渡った。

『早よやらんかい!どうやって締めたかそのままやれ!』

それでもダミーに馬乗りになった状態でジッとしていると、今度は生活安全課の刑事が怒鳴って来た。

『お前がパクられたこと娘にどう説明するんじゃ!この現場を見てもらうか?やったことを再現せえ!余罪もあるから再逮(再逮捕)するぞ!』

一気に汗をかき出し、激しい動悸と指のしびれ、息苦しさに襲われた。

今こうして文章を書いているだけでも指がしびれ震えて来ている。
それ程恐ろしかった。

そして私はダミーの首に手を掛けた…

今日はここまでにしておきますm(_ _)m

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