画廊ではたらく専務のアメブロ -8ページ目

合奏と遣り手婆

フェルメールの作品に「合奏」というのがある。
画廊ではたらく専務のアメブロ-合奏 フェルメール
1665~1666年 油彩 1990年盗難 未発見

左の女性はチェンバロ、真ん中の男性はリュート、右の女性は歌を。
優雅な風景に見える。

ただこの優雅な部屋にかわった絵がかかっている。
右上のこの部分。
画廊ではたらく専務のアメブロ-合奏 フェルメール
暗くてわかりにくいが、誰が描いた、なんという絵かは明らか。


バリューレンの「遣り手婆」だ。
画廊ではたらく専務のアメブロ-遣る手婆 バビューレン
1656年 油彩 ドレスデン国立絵画館収蔵

左:娼婦 中:客 右:やりてばばあ

左の女性が持っているのはリュート。リュートは女性器、性欲をあらわす。

ここでもう一度「合奏」を見てみる。
画廊ではたらく専務のアメブロ-合奏 フェルメール
左:若い女性 中:リュートを持った男性 右:少し年上の女性

なにか感じませんか?

【関連記事】
クリック レースを編む女 フェルメール
クリック フェルメールとラピスラズリ
クリック 真珠の耳飾りの少女とBIC


>> この記事をツイッターで紹介 <<



画廊ではたらく専務のアメブロ-読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-ツイッター 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊

ブラックブランズウィッカー

ミレイの名作「ブラックブランズウィッカー」
画廊ではたらく専務のアメブロ-ブラックブランズウィッカー
1859-1860年 油彩 レディーリーヴァー美術館収蔵

ワーテルローの戦いに出征するドイツ兵士と恋人との別れが描かれている。
恋人はドアノブに手をかけている。

「行かないで」 ということだろう。

彼女の腕には赤いリボン。
足元の黒犬にも赤いリボン。
犬は貞淑や服従をイメージさせる。
この恋人は、兵士に対して貞淑であることを誓う。戦いの間浮気しませんよと描かれている。



そんな恋人たちの奥に絵がかかっている。
画廊ではたらく専務のアメブロ-ブラックブランズウィッカー

どこかで見たことあるよね。

昨日紹介した「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」  だ。
画廊ではたらく専務のアメブロ-ナポレオン

なぜロマンチックな恋人の別れにナポレオン?

それはこの兵士の出征を表現している。
いくら恋人にとめられようとも、泣かれようとも、男は行かねばならない。
とめてくれるな、おっかさん。

これほど立派な軍服を着た騎兵が、行かないわけにはいかない。
国家のため、そしてそれが愛する彼女を守るためでもある。

男はこの後勇敢に戦地におもむく。

このナポレオンはそういうことを表現している。



【関連記事】
クリック アートの目的と意義


画廊ではたらく専務のアメブロ-読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-ツイッター 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊

アートの目的と意義

アートを創作する意味、鑑賞する意味。今の時代ではそのへんは自由。

作者は自由に創作し、鑑賞者は自由に楽しむ。そんな時代。

エロチックなものであっても、「芸術です」と言い張れば通る時代。

自由。


だけどそんな時代が来たのはつい最近のこと。

一昔前、アートには目的があった。意図があった。ルールがあった。


・神話を伝えるため

・宗教を教えるため

・人々に倫理、道徳を教えるため

・戦意高揚のため

・己の偉業を伝えるため


たとえばこれ

画廊ではたらく専務のアメブロ-ナポレオン
「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」 ジャック・ルイ・ダヴィッド作


ダヴィッドの名は知らなくても、この絵はどこかで見たことあるんじゃないかな。


この絵に描かれているのはナポレオンのイタリア遠征。

ここに描かれているのは嘘ではないが、真実でもない。

真実よりもかっこよく描かれている。

本当はラバに乗っていたけど、かっこいい白馬に描かれている。

その姿は凛々しく、勇敢。リーダーシップと威厳と自信を感じさせる。

こんな人についていきたいと思わせる。


つまりこの絵の目的は戦意高揚であり、鼓舞であり、ナポレオンのブランディング。

今の時代でいえばプロモーションビデオやCMのようなもの。


ここに描かれているのは嘘ではなく、演出といったところじゃないかな。


古来、絵はなんとなく描かれたのではなく、意図があって描かれたんだ。



画廊ではたらく専務のアメブロ-読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-ツイッター 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊

作品の中の作品 絵の中の絵

先日「ポーズする女たち」という作品を紹介した。

画廊ではたらく専務のアメブロ-ポーズする女たち

お気づきの方も多いと思うけど、この作品の中には絵がある。

画面奥、左半分に大作の一部が描かれている。



描かれている作品は「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
画廊ではたらく専務のアメブロ-グランド・ジャット島の日曜日の午後
上下の作品を見比べてもらうとわかるね。

「ポーズする女たち」の中に「グランド・ジャット島の日曜日の午後」が掛けられている。


自分の作品の中に、自分の作品を登場させる。

これはスーラに限らずいろんなアーティストが描いている。


絵の中に絵が描かれているときは、その絵に注目してみるのも面白い。



【関連記事】

クリック ポーズする女たち スーラ


>> この記事をツイッターで紹介 <<


画廊ではたらく専務のアメブロ-読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-ツイッター 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊

少女四態 植田正治

こないだ山陰へ行ってきた。

目的地は島根だったのだけど、途中鳥取へも寄った。


以前から植田正治写真美術館 に行きたかったんだ。
画廊ではたらく専務のアメブロ-少女四態 植田正治
この写真は偶然撮れたスナップではない。


少女たちの立ち位置、表情、間、全て植田正治が演出したもの。

それゆえ「演出写真」と呼ばれている。

記録としての写真ではなく、絵画のような創作表現。


その演出写真は日本国内のみならず、海外でも高く評価されている。

フランス文化庁にもその作品は買い上げられている。


鳥取砂丘を背景とした演出写真はあまりにも幻想的。

CGで作られた、この世にはない景色なのではないかと思ってしまう。

画廊ではたらく専務のアメブロ-植田正治


そして美術館そのものも美しい。

画廊ではたらく専務のアメブロ-植田正治写真美術館
大山を望む大自然の中に高松伸 の建築が映える。芸術選奨文部大臣賞を受賞しているらしい。



山陰はゲゲゲ だけじゃない。


美しいものがたくさんあるところだった。



植田正治写真美術館
〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
TEL 0859-39-8000
開館時間 午前9時から午後5時まで。入館は閉館の30分前まで。
休館日 毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日)
12/1~2/末日は休館
展示替期間中は休館


【関連リンク】

クリック 植田正治写真美術館

クリック 高松伸建築設計事務所

クリック 水木しげるロード


【関連記事】

クリック 美術商の三代目


>> この記事をツイッターで紹介 <<


画廊ではたらく専務のアメブロ-読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-ツイッター 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊