「ラウンドワン千種店(【11】122-084)」で,あっという間に「打ち止め宣告」で追い出されてしまったが,逆にこれで「本山ボウル」には(ゲーム料金が安くなる)午前中に着けるだろう.尤も,9ゲームパックだと午前も午後も同額なので,それほどの差は生じないが.
千種に着いた時には,まだ雨は僅かしか降っていなかったが,ラウンドワンを出る時には結構降り始めていた.
朝方は,近くを結構タクシーが通っていたので,それも考えはした.千種から本山は3km近くあるが,丁度通りかかれば,と思った.
しかし,タクシーを見かける前に地下鉄東山線の千種駅に着いてしまった.
名古屋の地下鉄,特に東山線は,バリアフリー化があまりされていない.
前回「星が丘ボウル」から「スポルト名古屋」と巡った時にも,名古屋駅,星ヶ丘駅,千種駅ともにエレベータやエスカレータの類が経路上に全くなく,結構難儀した.
千種駅はわかっていたが,下車した本山駅にもそんなものは見当たらず.
方向的に「こっちか」と進んだルートは合っていたが,そこにもエレベータ・エスカレータなどは見当たらなかった.
↑ 「本山ボウル」の公式サイトから
一旦地上に出るなどのルートだったら,あるいは違っていたのかも知れないが,この雨では地下鉄駅から直結しているセンターに向かうのに,わざわざ一度外へ出るということもないだろう.
全く違う話だが,名古屋城天守の再建に当たって,築城当時に忠実に復元する,という方針に対して「(現在の天守にはある)エレベータを設置しないのは障害者差別だ」という議論が起きた.
筆者的には,その議論は「だったら富士山の頂上まで行ける乗物作れば?と同じ」ように聞こえてしまう派だが,名古屋の地下鉄を見ていると,多分,復元される名古屋城天守にエレベータは設置されないんじゃないかと思っている.そこに造るなら,地下鉄どうにかしろよ,と思ってしまうのだ.
地下鉄からは「マックスバリュ」に向かっていくと,同じ建物に「本山ボウル(122-087)」がある.
5階らしいが,流石にこちらにはエレベータがあるようだ.
設備などに関しては,別に「note」の記事としてまとめておいたので,そちらを参照されたい.
こちらでは「概略」に留める.
このセンターは,1969(昭和44)年にオープンしたが,1990(平成2)年に閉鎖されてしまった.しかし,そのまま放置されていたセンターを再整備して,2008年7月に再オープンし,現在に至る.
この再オープンに当たっては,故・すみ光保プロ(4/1期)が携わっており,すみプロの遺されたエッセイにも,その行(くだり)が書かれている.
受付では,筆者が9ゲームパック,長男は指のこともあるので,取り敢えず3ゲームパックで申し込む.
アメリカン方式で入れるか訊ねると,今のところ大丈夫とのことで,33・34番レーンが指定された.そのうち長男がブラインドにするだろうし,混んできたら1レーンにまとめられるのも仕方なし.帰りの新幹線まで余裕はあるが,それでもなるべく迅速に進めたいから,いけるところまでデュアルレーン方式でいこう.
まずは「ラウンドワン千種店」で不完全燃焼に終わった左投げから.
ウッドレーンなので,速いということはないだろうと思っていたが,実際に投げてみたらかなり遅かった.
第2ゲームに取り敢えずダブルは記録.
しかし,その直後に7-10……orz.
ターキーで持ち直したかに思えたが,その後の7番タップは勿論,4番ですら曲がってしまってカバーできず.
それでも,指が落ち着いてきた長男は,ストライク4発ながらも,いい所にダブルがハマって200UP.
写真でおわかりのとおり,ここはBrunswickの「アストロライン」.
ストライクマークもきちんと稼働.
ただ,ボールリターンの残ピン表示は,動いていなかった(と思う).
身近なところでは「湯河原パッキーボウル」などで見るが,昭和のボウリング場を彷彿とさせるアイテムだ.
ちなみに,5階のレーンは19~36番の18レーンだが,1~18番はどこにある?
実は,現在閉鎖されている4階にあるようで,再オープンに当たって5階だけを再整備した,ということらしい.
極力「使えるものはなるべくそのまま使う」という方針から,レーン番号もそのままだし,手書き時代のテレスコ付きのままのテーブルを使い続けていて,ますますレトロな雰囲気が強調されている.
第3ゲームは,中盤にターキーが来て「これは」と思ったのだが,またまた終盤にイージーミス.更に2連続でスプリットに見舞われ,187止まり.
だが,長男はここでも200UP.もう少し行けそう,と言うので,フロントに行って5ゲームパックに変更してもらう.パックは事前申告制だが,料金は後払いでいいらしい.
第4ゲームは7番タップで始まり,これをミス.
しかし,その後はどうにかマークを続けて,4フレから三度ターキー.
そこからは,流石にある程度掴めてきたか,無難に繋いで,こちらもとうとう200UP.
10フレ1投目の残ピンがおかしかったので(7⇒6に)修正したら,フレーム全体に色が付いた.
左投げは,ここまででいいかな.
第5ゲームから右投げにスイッチ.
1フレは1歩助走からスタートしたら,こちらは更に激遅になっていて,どんどん曲がり左ガター直前まで流された.2投目は思い切って中に入ったが,出し過ぎて右ガターへ.
その後も刺さったり割れたりの繰り返しになってしまった.
それでも,終盤にダブルが出たので,まあいいだろうか.
長男は「ここまででいい」と終了する.
まだ親指がしっくりこなくて,投げにくさはあったようだが,それでも200UPを2回決めているから,満足したようだ.
第6ゲームからは,長男をブラインドにして継続するが,ゲームごとに設定しないと,毎度毎度「復活」してしまうらしい.
しかし,右側の荒れ方は左側の比ではなく,四苦八苦.
右側の34番は合わせられるのだが,33番が全く合わない.第6ゲームの4フレから第7ゲームの5フレまで,34番ではストライクがほぼ確実に出る(外したのは第6ゲーム10フレ2投目だけだった)のだが,33番ではストライクどころかスペアすら取れない有様.
この日,午後に競技会が入っているようで,その前にメンテナンスを掛ける予定だったらしく,実際,既に19番側から順次メンテナンスマシンを掛けていた.その分,ここまでは「放置プレイ」されていたのではなかろうか.
ウッドレーンなので,投球の度に「クセ」も刻み込まれていくから,特に右投げには辛いコンディションになっている可能性が高い.そしてそれが「34番は比較的マシだけど33番は目も当てられない」という状態だった可能性もある.
第7ゲームの後半は,その34番ですら合わなくなっただけではなく,ピンを残してしまうと悉くカバーできない,という状態に陥った.
第8ゲームから,15枚目付近を通して5枚目あたりから大きく出して戻して来るという方針に変更.
5フレで内ミスしてカバーできなかったり,9フレの7番タップはともかく,8フレの9番残りさえミスするなど,もうどこにオイルが残っているのかもわからず悪戦苦闘してしまう.
結局これが,右投げでのH/Gになってしまった.
第9ゲームも,前半はまあまあだったのだが,5フレのキングピン残りをミスしたところでケチが付く.
6フレは外に出し過ぎて戻らずに右ガターへドボン.これはカバーしたものの,7フレは伸びたところを踏んで抜けてしまってノーヘッド.修正してカバーしようとしたら曲がり過ぎるなど,掴みどころがないことと言ったら…….
8フレでも4-6-7と割ってしまい,9フレはまたまた出し過ぎてガター.
10フレでダブルを出して帳尻を合わせるも,時すでに遅し.
予定の9ゲームが終わり,流石に「延長」はいいかな,と切り上げることにする.
精算した時点で13時40分になろうかというところ.
支払いは「PayPay」は使えるものの,その他は現金のみらしい.
スコアシートは貰ったのだが,投げている途中で気になった「1~18番レーン」について訊くのを忘れてしまった.
もしかすると,エレベータで4階に出られれば……と思ったりもしたのだが,それすらも失念していた.
全体的に,雰囲気はいいセンターだったので,また機会があれば,是非今度は「4階の1~18番レーン」についても確認してみたい.
14時前には本山駅に戻れたので,15時31分の「ひかり654」号には余裕だろう.
名駅に戻り,宿にスーツケースを取りに行って,土産などを買う余裕も十分にあった.
折角なので,在来線ホームにあったスタンドで「きしめん」も食べておこう.
後で判ったが,新幹線ホームにも「きしめんスタンド」はあったので,何も在来線ホーム経由でなくても良かったらしいが.