前日とは違い,まずは他趣味を優先していたものの,11時頃には「最大のミッション」は完遂.
勿論,その後も続けることは考えているが,ここで一旦,「ボウリング場めぐり」モードに移行することに.
というのも,他趣味の有効時間帯は,基本的に「9時~16時」.
一方で,ボウリング場のオープン時間(特に平日)は,10時が一般的.
そのため,先に「ボウリング場めぐり」から始める訳にはいかず,自ずとこの順番になる.
他趣味の「最大のミッション」の現場は,熊本市東区内だったので,まずは9時前に駅近くでレンタカーを借り,そこから西区⇒中央区⇒東区,と移動しながら他趣味をこなした.
そのため11時頃に東区から,中央区に残した最後のセンターに向かうことになった.コース的には,完全に「戻ってくる」感じだが,「手戻り」とまでは言えまい.
そのセンターは,水前寺公園の片隅にある「LTBボウル水前寺」.
前の道は「行き止まり」になっていて(正確には,水前寺の「参道」に突き当たって進入禁止),車で来る場合には要注意.
また,駐車場は,建物の「周り」(正面=この写真から向かって左手,とその更に左手奥)くらいで,あまりキャパがない.
着いた時,たまたま正面に空いたスペースがあったのでそこに駐めたが,空きがなければどうなっていたことやら…….
ちなみに「LTB」とは,「Learn To Bowl」の略だと思われる.全国各地のボウリング場の経営支援を行っている「LTB」という会社(本社:福岡市)が,初めての直営センターとして営業しているセンターだそうだ.
また最近,直営2号店として「トミコシ高島平ボウル」の事業を継承したらしい.
残念ながら,センターは2階にあり,約30段ほどの階段しかない.
入口を入ると,面白いものが.
いや,ワンピースじゃなくて……(ちなみに「ワンピース」の作者は熊本出身).
……これは!
手書きスコアのテーブル…….
そう,このセンター,実は「水前寺スターレーン」(2018年8月25日閉店)の「跡地」に(同年12月8日)オープンしたセンターだったのだ.
その「水前寺スターレーン」は,50年の歴史を誇るセンターだったのだが,老朽化に加え,熊本地震での被害も大きく,とうとう閉鎖に追い込まれたらしい.
九州に唯一残る「手書きスコア」のセンターで,「ハウスボールが途中で勝手に向きを変える」とも称されたウッドレーンが「難攻不落」(「波打つウッドレーン」の「下総ゴールドレーン」を彷彿とさせるな……)と言われたとか,何とか…….
その「水前寺スターレーン」の廃業後,建物は補修してそのまま利用し,レーンなどは全て新しくして,「LTBボウル水前寺」がオープンした……ということだそうだ.
単純な,所謂「居抜き」ではなく,大規模な「リノベーション」といったところかと.
何と,矢島プロはLTBとも契約しているらしい.
そして,もう一つ驚いたことが…….
佐藤大地プロ(1404/57期)ではないですか……!
プロ入り直後は「ラウンドワン」所属で,横浜戸塚店に配属されていた.その後,いつの間にか「経堂ボウル」にいると聞き,そして今は,ここですか…….
筆者の「初代GEAR DRIVE」(左右とも)とか,初めてのメーカーボール「T-REX」は,佐藤プロのドリル.サムホールに貼るテープの使い方を教えてもらったのも,佐藤プロ.
……あれ? 確か佐藤プロ,北海道(千歳あたり)の人だったような…….移動距離が半端ないような気がしてならないけれど.
さて,受付へ.
ここにも……
……何かこのワッペン,欲しいかも.両手投げは「身体硬くて,無理!」と諦めたけど.
でも,「スイッチボウラー」も,ある意味「ツーハンド」ですよね……?
平日の昼前だというのに,場内は盛況.
半分以上はマイボウラーだが,一般客も少なくない.
そのため,30分ほど待つと言われてしまう.
料金はリーズナブル.「水前寺スターレーン」時代から,「良心価格」だったとは聞いたが,それは引き継がれているのか.
まあ,これなら「5ゲームパック」一択だな.
ただし,ここも支払は「現金」のみ.
待つと言われたので,店内を「探索」.
プロショップの↑は,「非売品」らしい.
結構,しっかりしたショップに思える.
残念ながら,この日は佐藤プロには会えず.
「映えスポット」だそうだ(笑).
ちなみにこれの左手に自販機があるが,こちらも「現金」のみではあるものの,市中価格.
センターオリジナルのユニフォームも販売中!
個人的に「いいな」と思ったのが,↓これ.
空いているロッカーの「場所」と「料金」,「サイズ」が一目瞭然.
さて,待つこと40分ほどで,やっと22番レーンを案内された.
AMFのシンセティックレーンで,全24レーン.
……熊本市内,24レーンのセンターがやたら多いな…….
4年ほど前に「新装開店」したばかりのため,非常に綺麗なレーンだ.
リターンラックも,新しそうなデザイン.
頭上のモニタも最新モデルっぽい.
タッチパネル式のベンチモニタには,スコア表示はなく「操作」が主体.
ベンチは,ちょっと変わったレイアウトと構造.
さて,昨夜の「流れ」で,右投げからスタートしてみる.
練習投球はなく,いきなり始まった1ゲーム目,いきなりのガター…….
全般的に「曲がりそうで曲がらない」という感触で,1ゲーム中に5回もスプリットになってしまい,全くスコアにならない.まあ,「練習みたいなもの」だと割り切るしかないか.
何となく「こんな感じかな……」と,少し気合いを入れた2ゲーム目だったが,「曲がらない」前提で大外から攻めようか,として外ミスガターに.まさかの「2ゲーム連続ガタースタート」になってしまった.
しかし,その後はまたスプリットに阻まれながらも,どうにか5フレからダブルを記録.そこから持ち直すかに思えたのだけれど,10フレで「ビッグ5崩れ」となり,ジ・エンド.
180UPくらいはいって欲しかった……という感じ.
前日からの結果を考え,ここで右投げに見切りを付けることにした.
何とか3ゲーム目に取り返せる可能性もあるかも,とは思ったが,この後,再び他趣味を再開することを考え,5ゲームパックのみで留めたい.そうなると,昨日好調だった左投げで3ゲーム投げたほうが確実だ,と決断した.
情けない限りだが,ここまでに入っていた客でオイルが延ばされているような気がしたので,左なら少しはマシなんじゃなかろうか,という「賭け」に出ることに.
しかし,やはり似たような感じで,割れてしまって仕方ない.
これまた何とも情けない結果に.
それでも,10フレにダブルは来た.あとは,どこまでスコアを伸ばせるか,だ.
ところが,左投げ2ゲーム目の第4ゲームは,更に酷くなる.
ストライクが出ないのに加えて,割れるし,イージーミスも頻発.昨日の調子は,何処へやら…….
何と,120にすら届かずに終わってしまう.
ここで,もう一度考え直す.
右投げに戻すのは現実的ではない.
左投げも,やはり「曲がりそうで曲がらない」ので,少し外から攻めたほうが良さそうだが,大外まで出ると出過ぎのようだ.
5枚目から若干内向きに走らせるか,あるいは8枚目くらいから少し出して戻すか…….
左投げの「回転」の傾向から,後者を選択.
すると,1フレをストライクでスタートし,その後をスペアでつなぐ.
ここからが我慢,勝負どころだ.
と,思ったその時,5フレでやや甘く入ったか,5-6スプリットに…….
ここまでにダブルなりターキーなりが出ているならともかく,ストライクは1発.4フレ71は確定しているが,このスプリットをカバーできるかどうかが,勝負の分かれ目だ.
カバーすれば180UPペース,ミスればせいぜい160で終わる.
直前の4フレで,バケットのカバーに成功しているので,そのラインを参考に,5番と6番の真ん中を通すには……と熟考.立ち位置を(通常のバケット系狙いより)ややインサイドにして16.5枚目,リリースは3枚目からエッジギリギリを走らせて,落とさないように…….
すると,2本の真ん中を,というよりも,大きく曲がって「前を横切る」ようなラインでカバーに成功.思わず拳に力が入った.
勢い付いて,6フレから何と6th!
3投目もストライクなら,左投げの「連続ストライク」記録更新,というプレッシャーを感じてしまったか,最後は甘く入り6カウントに留まってしまった.
まあ,仮に取れていたとしても,241なので,H/G更新にはならないが.
最後の最後,もう後がない「背水の陣」で,この集中力が出せたのは我ながら感心する.
万一最後もストライクだったら「もう1ゲーム行っちゃおうかな~」と,「変な欲」が顔を出しそうだから,これはこれで良かったんだと思うことにしよう.
スコアシートは,10フレの表示方法が独特の(場合によっては少し冗長な)様式.
途中までは「どうなることやら」と不安になったが,最後にビッグゲームが飛び出して,気持ち良くセンターを後にすることができた.
手こずったが,なかなかいいセンターだと思うので,もしまた熊本に来ることがあれば,今度はじっくりと投げてみたいように思えた.
なお,今回訪問したセンター中,こことスポルトだけは「JBC公認競技場」ではない.スポルトは店舗によってまちまちなのだが,ここなどは「なっていないのが不思議」な感じがした.