『驪妃』はこれまで見たドラマの中で一番かもしれない。
美しい、華やか、どこかもの悲しい大型ラブ史劇。
主演のリー・チンさん、
深窓の令嬢的なイメージがあったが
完全にくつがえされた。うれしい誤算。
刺客のち側室、
激しいアクション、明察な判断、実行力
きりっとしたヒーロー(ヒロイン)だ。
側室になってからの彭城王との軽妙なやりとりも
これまでのイメージとは違った。
お茶目、王と側室らしからぬユーモア。
ときどき、ひどく心揺さぶられるシーンがあって
ドラマチックな音楽と相まって感動半端ない。
軍営での兄の結婚シーン。
毒におかされたままの驪歌に彭城王がふたりの思い出を語りかけるシーン。
幸せの絶頂から残酷な勅命を受けたのちのシーン、それぞれの心の内。
…
中国の歴史ドラマは美しくせつない。
『驪妃(りひ)』は最高