青島広志 ~ 板波利加 ~ 横山美奈 | 愛唱会ジャーナル

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毎年2月恒例の青島広志による≪Valentine Concert in Komagome≫を鑑賞した。

 

出演  ソプラノ:板波利加 横山美奈、ピアノ・司会 青島広志 

 

「コシ・ファン・トゥッテ」より 男性批評の二重唱(モーツァルト)板波 横山

くちづけ (アルディーティ) 横山

出船(杉山長谷夫)  板波

初恋(越谷達之助)  横山 

愛の賛歌 (モノ)  板波 横山

「少女の季節」より  2月バレンタイン(青島広志)  板波 横山

「25の練習曲」より  さようなら~慰め(ブルグミュラー) 青島

「抒情小品集」より  なつかしいバレンタイン(ギロック)  青島

「蝶 々 夫 人 」より  ある晴れた日に(プッチーニ)  板波 

「フィガロの結婚」より  ラブレターの二重唱(モーツァルト) 板波 横山 

 

 

横山は「くちづけ」の終曲部で3点D♯(D7♯)を披露した。“高きが故に尊からず”と負け惜しみを言う人もいるが、超高音を決められると聴いて心地よいことは否定できない。

 

元はメゾソプラノだったという板波も、「ある晴れた日に」で2点A♯(A6♯)を朗々と響かせた。これが限界と言う訳でもないだろう。

 

当方の近頃天井になっている高音は2点G(G6)、所謂高いソ程度だ。それでも連続してその近辺で歌わなければならない場合は、地声では無理なので、オクターヴ下げるか、裏声にするかで凌ぐ。裏声と言うのかどうか判らないが、金切り声を張り上げると要求通りの音は出るが、あまり人に聴かせられるシロモノではない。

 

ひところ合唱団の先輩が“ソット・ヴォーチェ”とやらを上手に使いこなすのを真似しようと思ったが、叶わなかった。秘訣は秘密なのだ。

 

ところで、板波、横山の両ソプラノさんは、昨年の青島オペラ(オペラ『蝶々夫人 宇宙編』~ プロ歌手の美声 ~ 不思議なご縁 2023-03-26)に、それも主役蝶々さんのダブルキャストで御出演されたそうで、全く気が付かなかった。

 

青島節は健在だった。淀みない早口、多彩な話題が次から次へと繰り出される。聴き手が咀嚼する間さえ置かない。後から思い返してみれば、どうでもよいような、人には関係ないような話題も結構多いのだが、飽きさせないのも才能だ。

 

彼のお喋りで気になったのは、横山が「初恋」で“思い出づる日”を息継ぎ無しで歌ったと誉めたことだ。普通は“思い 出づる日”と途中で切るのだと言う。国語的には正論だと思うが、歌唱上はどうだろう。よく解らない。