朝刊の折り込みチラシで目敏くお買い得情報を見付けた。
本日午前中のみの特売で、ミカン1箱4kg入りを980円(税前)とあった。当方の感覚では、特売相場の更に半値ぐらいに当たる。
この機会、逃してなるものかと、さもしい根性で二輪の簡易カートを挽き、いそいそと出かけた。
売り場にはミカン箱が積まれていた。だが、何か様子が変だ。箱が妙にかわいい。よくよく見ると内容量1Kgでお値段は780円(と記憶するが)とある。先客のお兄さんも不審そうに暫く手に取って見たりしていたが買わずに立ち去った。
レジのおばさんに尋ねると、“売切れになったので、代わりの商品を置いている”と笑顔で流暢にお答えになった。
そう言われると為す術もない。
疑り深い性分で、真実は違うのではないかと思った。
チラシの記載が誤っていたのではないかと。
それで、最初から別商品を陳列したのではないかと邪推したのだが、証拠は無いから、口にできない。
まあ、本来ありえない安値を表記した錯誤の善後処置は止むを得ないと大目に見るのが善良な市民の取るべき態度だろうから、これ以上欲張るのはやめよう。
実は、四十年余も前に、同じ様な経験をしている。奇しくも、同じ 商号のスーパーだった。商品は当時全盛のVHSヴィデオテープ。店側の初めの言い訳は今回と同じく”売切れ”だったが、生憎開店早々の時間だったため、強く言い張ることは出来ず、口止めを条件に、特売してくれた。
マルエツさんは大手の地場スーパーという位置づけだろうか。接尾辞プチの系列店も多く見掛ける。
庶民の生活防衛を後押しして下さるよう祈る。
最近コーラスで取り上げている「東京ブギウギ」の笠置シヅ子さんには「買物ブギー」という凄いヒット曲もあったらしい。
憂さ晴らしに聴いてみよう。