珍しい楽器によるコンサートがあると知り、少し聴いて来た。
文京区立森鴎外記念館
~ 1月19日は鷗外の158回目の誕生日、ライアー(ミニ竪琴)のコンサートの開催 ~
出演:三野友子氏(ライアー奏者) 参加費:無料
♪演奏予定曲
○主よ人の望みの喜びよ
○モーツアルトの子守歌
○ブラームスのこもりうた
○私を泣かせてください
○ジュピター
○さくら
○アヴェ・マリア
先ず「主よ人の望みの喜びよ」が奏でられた。ライアーは温和な音で、竪琴と言えば竪琴に聞こえるし、知らずに聞けばオルゴールのようにも聞こえる。まさに癒しの楽器に思われた。
二曲目はウェルナーの「野ばら」で、途中から奏者が歌い出した。ドイツ語はお得意のようであった。
どちらの曲も、違和感のある音が聞こえたのだが、編曲によるのだろうか、それとも、当方の音感劣化の為せる業か。
記念館の入り口扉直近のロビーで、奏者は着席だが、聴衆は立ち席での鑑賞という悪条件で、落ち着かなかったのではないか。当方も時間の都合で、「野ばら」の途中で退館した。
百聞は一見に如かずと言うが、シューベルトの歌曲集≪冬の旅≫にある「ライアマン Leiermann」は普通「辻音楽師」と訳されていて、その楽器ライア(Leier)は“手回しオルガン”などと解説されているらしい。
だとすると、シューベルトのライアマンはミニ竪琴弾きではないということか。
森鴎外は、ウィキペディアによれば、≪1862年2月17日(文久2年1月19日) - 1922年(大正11年)7月9日≫ちょうど60年の生涯である。今日が158回目の誕生日というのは、旧暦・新暦混交で、1862年1月19日を生まれた日としているわけだ。
『こよみのページ』によれば、今年“2020年の旧暦”での1月19日に対応する新暦の日は2月12日らしい。貧脳が混乱して来た。