防弾チョッキ~蜘蛛の糸~バイオリン | 愛唱会ジャーナル

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時事ネタではあるが、政官絡みではなく、それでいて少し生臭い話題:
 
大﨑教授がクモの糸でヴァイオリンの弦を作りました!(奈良県立医科大学発表)このたび、本学の化学教室 大﨑茂芳教授が、クモの糸の応用の1つとしてヴァイオリンの弦を作成することに成功し、その研究成果を来る9月15日から17日に開催される第59回高分子討論会において、発表することとなりました。
 
クモの糸は柔軟性があり、弾性率が高く、耐熱性があり、紫外線に強いなどの特徴があることから、21世紀の夢の繊維として注目されており、防弾チョッキや縫合糸などへの利用が目標の1つとされています。
 
大﨑教授は、かねてからクモの糸の物理化学的研究に取り組んできており、その応用利用の1つとして、弦楽器の弦としての力学的特性とともにヴァイオリンでの音色の特徴を明らかにするため、その研究成果を発表するものです。
 
【大﨑教授の発表日程】
1 日 時 平成22年9月15日(水)16:40~17:05
2 場 所 北海道大学 高等教育機能開発総合センター K会場
S講義棟1F S7講義室)  060-0817札幌市北区北17条西8
3 演 題 クモの糸でヴァイオリンは奏でられるのか?
                                                       ―ストラディヴァリウスへの挑戦―
 
大﨑教授は、先に蜘蛛の糸を約19万本束ねた径3ミリの紐で自らの身体を吊って見せて、芥川龍之介の小説が荒唐無稽とは断定できないことを解らせた人だ。
 
蜘蛛に限らず、虫の排出する糸は丈夫であることが予想され、栗虫の糸は釣糸に利用されていたとも聞いたことがある。
 
先生は今回、「コガネグモやオオジョロウグモ計約300匹の糸を2年かけて集めた。4本あるバイオリンの弦のうち3本について、約1万本ずつをよりあわせ、太さを0・75~1ミリにした」という。
 
一番細いE線は未完成のようだ。技術的に難しいのか、それとも蜘蛛の数が不足だったのか。実用されている弦に比べると、倍音が豊かで、柔らかい音色だそうだ。
 
高分子討論会というのは、いわゆる学会の一つだと思うが、そこで蜘蛛弦バイオリンの柔らかい音色が何を奏でるのか、続報が待たれる。
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