純正相対音感~半音27/25~半音25/24 | 愛唱会ジャーナル

愛唱会ジャーナル

廃止されたYahooブログ「愛唱会きらくジャーナル」から改名移設
歌曲、唱歌、童謡、オペラ・アリア、合唱曲などを楽しむグループ
外国曲にも積極的に取り組んで、脳の老化抑制を期待する  
 tnryamadabss@yahoo.co.jp          

「物理の響き~」の伊東乾先生によれば、なまじの絶対音感は、演奏家にとっては有害となるらしい。
 
音階の固定されるピアノなど鍵盤楽器は別として、管弦楽器の場合、曲の調に応じた純正律に乗せて演奏する必要があり、固定的な(平均律の)絶対音感に縛られていては、それが不可能であるということだ。
 
全音には広狭2種類の音程があり、当管理人が最後まで手こずるであろう半音階に至っては、振動数の比で表すと、27/25、16/15、135/128、25/24の4通りあるという。
 
これらは、等差数列的にも、等比数列的にも、全音の半分ではない。これらを含めて、純正律の相対音感を身に着けなければならないというのは、恐ろしいことだ。
 
ちなみに、最も広い半音27/25と最も狭い半音25/24とでは、(振動数で)2.5%の差が有る。それでも音楽的には、平均律では得られない心地よい響きが生まれるのだそうだ。
 
それは、「差音」を捕えることで実感できるので、その感覚を育てれば、いちいち半音の種類を考えながら演奏する必要は無いという。我々素人には元々関係無い、心配する必要も無い高級な問題なのだろう。
 
それにしても、日ごろ、音取りをピアノ(平均律、それも調律の怪しげな)に頼り、調に関係なくピアノに合わせて歌っている我々って、何なのだろう。
 
バイオリンやクラリネットに先導して貰った方が良いのだろうか。あるいは、音叉などで基準音を取り、後は無伴奏を常例とするか、もし能力があれば。イメージ 1